研究課題/領域番号 |
10041153
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
系統・分類
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大橋 広好 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80011617)
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研究分担者 |
横山 潤 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80272011)
遠藤 泰彦 茨城大学, 理学部, 助教授 (30250145)
根本 智行 石巻専修大学, 理工学部, 助教授 (50228293)
五百川 裕 (五百木 裕) 上越教育大学, 自然系生物学教室, 助手 (20293269)
米倉 浩司 東北大学, 理学部, 助手 (00302084)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
1999年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1998年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | マメ科 / 日本 / オーストラリア / 分類学 / 形態学 / 解剖学 / 花粉学 / 分子系統学 / ニューカレドニア / フィリピン共和国 / 比較形態学 / 比較解剖学 |
研究概要 |
日本〜オーストラリアに分布するアジア熱帯系マメ科植物(ヌスビトハギ属、ナハキハギ属、フジボグサ属、ウチワツナギ属、ハナハギ属、フジ属、コマツナギ属、ササハギ属、カワラケツメイ属)および近縁属を探索・収集するために、平成10年度は、オーストラリア、フィリピン共和国で現地調査および現地の標本館で標本・文献調査を行った。11年度は、オランダ国立標本館、イギリス王立キュー植物園標本館、中国科学院植物研究所標本館で標本・文献の調査を行い、ニューカレドニアで現地調査を行った。 分類学的比較研究により、1)フィリピン〜オーストラリアのナハキハギ属に2新種1新組合わせを含む6種を認めた。2)フィリピン固有のヌスビトハギ属の分類学的位置を明らかにした。3)コマツナギ属の広域分布種2種、Indigofera linifoliaとミツバノコマツナギ、にそれぞれ亜種および種レベルの地域集団を識別した。4)Campylotropis属の分類学的再検討および分子系統解析によりジャワ〜チモールのC.cytisoidesはインドシナ半島から中国雲南省に分布するC.parvifloraと同一種と断定した。5)日本産マメ科植物の分類を3亜科22連57属に整理した。 形態学的研究により、1)アジア熱帯系マメ科植物を代表するヌスビトハギ連の花粉形態と果実構造を姉妹群であるオーストラリア固有属と比較し、進化傾向を推定した。2)子葉の表皮細胞の形状が特異な部域(cotyledon areole)の有無と組織構造を解析し、その構成細胞、周囲細胞、子葉表面での輪郭および出現位置が属の有効な識別形質であり、また、系統解析にも有効であることを示した。 さらに、本研究の現地調査により、多数の標本・試料を収集することができ、上記以外のアジア熱帯系マメ科植物についても今後の研究基盤が確立された。
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