研究課題/領域番号 |
10041178
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生態
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
幸田 正典 大阪市立大学, 理学部, 教授 (70192052)
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研究分担者 |
堀 道雄 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40112552)
神田 猛 Miyazaki University, Faculty of Agriculture, Associate Professor (80183292)
中嶋 康裕 Miyagi University, School of Project Design, Professor (50295383)
ROSSITER Andrew Biwako Museum, Researcher
及川 信 Kyushu University, Faculty of Agriculture, Reseracher (10175234)
狩野 賢司 Tokyo Gakugei University, Faculty of Education, Lecturer (40293005)
ロシター アントリュー ビフ湖博物館, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
17,800千円 (直接経費: 17,800千円)
2000年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1999年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1998年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
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キーワード | 魚類群集 / 種間関係 / 多様性 / 魚類の口器の左右性 / 地理的隔離 / 周期的変動 / 競争関係 / ギルド / 魚類口器の左右性 / 安定性 / 群集構造 / 種間競争 / 繁殖生態 / 性淘汰 / 種分化 / 地理的変異 / 群集生態学 / 生理生態 / 繁殖戦術 |
研究概要 |
3年の調査期間に1)魚類群集の種構成と構成種の形態の隔絶地域での比較研究、2)沿岸性カワスズメ類の人工岩礁への定着とその後の継続観察、3)永久調査区での構成種の個体数と種構成の継続調査、4)カワスズメの口器形態に見られる左右性の種毎の頻度の調査、5)いくつかの魚種での繁殖戦術の解明、6)複数種での特異的な共生関係の把握、等が行うことができた。1)では、砂浜により隔絶された岩礁性カワスズメでの、形態的差異が明らかになりつつあり、あわせてその変異の角魚類群集における意味についても検討が始まっている。2)では、定着の早い種遅い種について、その違いをもたらす要因について比較検討がなされつつある。3)では今回の調査から、岩礁性魚類群集が極めて安定していることが明らかとなった。この問題にからんだ大規模な魚種除去実験の結果からこの安定性をもたらす要因の検討をはじめている。4)ではカワスズメ類各種の左右性の頻度が、ほぼ5年周期に起こることが今回の継続調査によりほぼ実証された。この周期性は捕食・被食関係に大きく起因することが示唆される証拠も得られた。5)では、魚類ではこれまで報告のない協同的一妻多夫制の例が2種で見つかった。なぜこの2種でこの婚姻形態が見られるのか、その成立要因も含め現在詳細な分析が進んでいる。また、雄のスニーキング戦術の見られた種では、父性判定により、その戦術が同湖魚類では初めて実証された。6)では、ナマズ類での托卵現象や淡水魚ではこれまで報告のない魚類間でのクリーニング共生関係の存在も明らかにされた。成果の一部はすでに公表しているが、今後魚類群集の安定性とそれをもたらす要因解明の野外実験結果、左右性の周期性、さらに多様な種間関係の発見等の解析から、同湖魚類群集の多様性と可塑性についての研究成果は、順次公表の予定である。
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