研究課題/領域番号 |
10041217
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
平野 健一郎 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (40012463)
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研究分担者 |
村嶋 英治 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (70239515)
小林 英夫 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (80052546)
後藤 乾一 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (90063750)
白石 昌也 横浜市立大学, 国際文化学部, 教授 (70127330)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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キーワード | グローバリゼ-ション / 社会・文化変容 / 政策的対応 / ヒトの国際移動 / タイ / ベトナム / マレーシア / 東ティモール / グローバリゼーション |
研究概要 |
本報告書は、平成10年度科学研究費補助金を得て実施した国際学術研究(2)「アジアにおける社会・文化変容の実態と対応に関する国際比較研究」の成果報告書である。 現在、アジア各地の社会は、「グローバリゼ-ション」の影響を受けて、急激な社会・文化変容を蒙りつつある。その変容は都市部にとどまらず、直接農村にも及んでおり、従来とは異なる性格のものであると考えられるようになっている。すなわち、人々の生活文化を大きく覆し、貴重な文化遺産を崩壊させる危険性が指摘されるようになり、それを避けるため、政策的に対応する必要性も主張されるようになっているのである。 本研究では、まず、アジア各地において進行中の社会・文化変容の実態と、それに対して各国、各地が取り始めている政策的対応の理念と方法を、日本のアジア研究者が1999年2月〜3月の時期にタイ、マレーシア、フィリピン、ベトナム、ラオス、東ティモールの現地に赴いて、観察調査した。そして、その成果をもとに、内外のアジア専門家と共に集中的な討議を行い、国際的な比較研究を行った。各研究分担者の和文の研究報告は現地調査をまとめたものであり、英文報告書は国際比較のためのワークショップの産物である。 緊急に行ったパイロット・スタディであるが、上記2段階の作業によって確認されたことの一つに、ヒトの国際的な移動がアジアの農村部に直接的な影響を及ぼし、人々の生活態度・意識を大きく変化させているという事実がある。タイの農村からの日本出稼ぎ者が出身地にもたらしている社会・文化変容がその代表例である。これは「グローバリゼーション」の一環としてのヒトの国際移動の影響であるが、東ティモールではヒトの国際移動が国民形成をもたらそうとしており、場所によって社会・文化変容の実態と意義が異なることにも注意を払う必要が認められる。ベトナムでは経済開放と民族伝統文化の維持の関係が政府・党における最大の論争点になっており、急激な変化の中で文化の独自性で、ひいては文化の多様性をどう維持するか、賢明な政策的対応をするためにも、この種の研究をさらに、しかも急ぎ進める必要性が強く感じられる。
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