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制約理論の枠組みによる日本語音韻構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10044010
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 言語学・音声学
研究機関神戸大学

研究代表者

窪薗 晴夫  神戸大学, 文学部, 助教授 (80153328)

研究分担者 原口 庄輔  明海大学, 外国語学部, 教授 (50101316)
ITO Junko  カリフォルニア大学, サンタクルズ校言語学科, 教授
MESTER Armin  カリフォルニア大学, サンタクルズ校言語学科, 教授
研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード音韻論 / 最適性理論 / 制約理論 / 日本語 / アクセント / 音節 / モーラ / レキシコン / 複合語 / 制約 / 幼児語 / オノマトペ / 短縮語 / 言語理論 / 音韻構造 / 音声素性
研究概要

日本語の音韻構造を(a)アクセント、(b)語順との相関、(c)語の音節構造、(d)レキシコンの構造の4点から考察した。まずアクセントについては、歴史的に挿入された母音(挿入母音)と削除された子音(削除子音)が現在の東京方言に観察される諸アクセント規則においてどのような振る舞いを見せるかを分析し、一部のアクセント規則において挿入された母音が存在しないような振る舞いを見せたり、あるいは削除されたはずの子音が未だに存在しているような振る舞いを見せることを明らかにした。また、このような現象が表層構造を重視する制約理論(最適性理論)の枠組みでは分析することが難しいということをあわせて指摘した。
語順との相関については、複合語アクセント規則、複合語短縮、アクセント句形成の3つの言語現象と語順との関係を分析した。まず複合語アクセント規則について、日本語や英語を含む数多くの言語の分析を通し、[修飾部+主要部]・[主要部・修飾部]の語順に関わらず意味的主要部にあたる単語がアクセントを弱化・消去させ、その結果、意味的修飾部のアクセントが複合語全体の統合アクセントとなる傾向が存在することを明らかにした。また、意味的修飾部が音韻的な中心要素となる傾向が日本語の複合語短縮にも観察されることを指摘した。
語の音節構造については、幼児語から成人の言葉遊びに至る日本語の言語現象・過程を分析し、一定の音節構造の組み合わせが日本語の広範囲な言語現象に観察されることを指摘した。具体的には、2モーラからなる重音節(長音節)と1モーラからなる軽音節(短音節)の組み合わせ(つまり重音節+軽音節)がもっとも一般的で、逆に軽音節+重音節の組み合わせが忌避される傾向が強いことを明らかにした。語の音節構造とならんで複合語アクセントや短縮語形成における音節の役割についても考察し、これらの現象において非語末性制約(nonfinality)という形で音節が不可欠な役割を果たしていることを明らかにした。
最後にレキシコンとの関連においては、日本語のレキシコンが階層を成しており、語種間にみられる音韻的振る舞いの違いが制約という概念によって簡潔に表せることを示した。

報告書

(4件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (24件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (24件)

  • [文献書誌] KUBOZONO,Haruo: "Mora and Syllable"The Handbook of Japanese Linguistics. 31-61 (1999)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 窪薗晴夫: "日本語の語彙と音節構造-「女王」は「じょおう」か「じょうおう」か"日本語研究. 20号. 1-18 (2000)

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      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KUBOZONO,Haruo: "Epenthetic vowels and accent in Japanese : Facts and paradoxes"Issues in Japanese Phonology and Morphology. 113-142 (2001)

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      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 窪薗晴夫: "語順と音韻構造:事実と仮説"文法と音声. 3(印刷中). (2001)

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      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] HARAGUCHI,Shosuke: "Accent"The Handbook of Japanese Linguistics. 1-30 (1999)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] HARAGUCHI,Shosuke: "Accent of Tsuruoka Japanese"Issues in Japanese Phonology and Morphology. (印刷中). (2001)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kubozono, Haruo: "Mora and syllable"The Handbook of Japanese Linguistics.. 31-61 (1999)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kubozono, Haruo: "Syllable structure of Japanese Words"Nihongo Kenkyu. No.20. 1-18 (2000)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kubozono, Harou: "Epenthetic vowels and accent in Japanese : facts and paradoxes"Issues in Japanese Phonology and Morphology.. 113-142 (2001)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kubozono, Haruo: "Word order and phonological structure"Speech and Crammar.. III(in press).

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Haraguchi, Shosuke: "Accent"The Handbook of Japanese Linguistics.. 1-30 (1999)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Haraguchi, Shosuke: "Accent of Tsuruoka Japanese"Issues in Japanese Phonology and Morphology.. 2001.

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 窪薗晴夫: "日本語の語彙と音節構造-「女王」は「じょおう」か「じょうおう」か"日本語研究. 20号. 1-18 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] KUBOZONO,HARUO: "'Epenthetic vowels and accent in Japanese : Facts and paradoxes.'"Issues in Japanese Phonology and Morphology.. 113-142 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 窪薗晴夫: "語順と音韻構造:事実と仮説"文法と音声. 3(未定). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] HARAGUCHI,SHOSUKE: "'Accent of Tsuruoka Japanese'"Issues in Japanese Phonology and Morphology.. (未定). (2001)

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      2000 実績報告書
  • [文献書誌] KUBOZONO,Haruo: "Mora and Syllable"The Handbook of Japanese Linguistics. 31-61 (1999)

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      1999 実績報告書
  • [文献書誌] KUBOZONO,Haruo: "The Syllable as a unit of prosoic organization in Japanese"Structure and Typology of the Syllable. (未定). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Haraguchi,Shosuke: "Accent"The Handbook of Japanese Linguistics. 1-30 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 窪薗晴夫: "Mora and Syllabla" The Handbook of Japanese Linguistius. (未定). (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Junko Ito: "Sympathy Theory aんd German Truncations" 音韻研究. 1. 51-66 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Junko Ito: "The Phonological Lexicon" The Handbook of Japanese-Lingnistics. (未定). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 原口庄輔: "Aspects of Japanese Accent" 先験的言語理論の構築とその多角的実証. 2. 231--295 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 原口庄輔: "語形成の理論を求めて : いわゆる転換を巡って" 東西言語文化の類型論特別プロジェクト研究. 2. 389-403 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2025-11-20  

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