研究課題/領域番号 |
10044030
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 聖母被昇天学院女子短期大学 (2000) 大阪大学 (1998-1999) |
研究代表者 |
吉田 光雄 聖母被昇天学院女子短期大学, 英語科, 教授 (10028334)
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研究分担者 |
山田 恒夫 メディア教育開発センター, 助教授 (70182540)
原田 章 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 助手 (10263336)
狩野 裕 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 助教授 (20201436)
新治 玲子 梅花短期大学, 生活科学科, 助教授 (90206318)
アイスラー アンナ ストックホルム大学, 心理学教室, 助教授
アイスラー ハンネス ストックホルム大学, 心理学教室, 教授
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 海洋志向性 / 環境態度 / 環境知識 / 環境行動 / 環境破壊 / 異常気象 / 自然に対するイメージ / 世界の深刻な問題 / 地球温暖化 / 環境意識 / 感性評価 / 社会病理 / 環境問題 / 自然保護 / 環境先進国 / 自然のイメージ / 海のイメージ / 質問紙調査 / インターネット |
研究概要 |
海洋志向性(海の印象評価)に関する研究を基盤として、自然に対するイメージ調査ならびに環境意識に関する社会調査を行った。そして、環境問題先進国といわれるアメリカ・ヨーロッパ諸国と日本とでは、人々の意識がいかなる点において相違するのか、国民性との関連において、国際比較を試みた。 研究はストックホルム大学心理学教室との共同研究として行われ、欧米の大学生を比較対象群として、海事評価、環境意識、環境知識、環境行動、深刻な問題(異常気象、環境破壊など)に関して結果を比較した。総調査対象数は1347であり、結果の概要は以下の通りである。 1.環境問題に対する態度がよいのは、スウェーデン、ドイツであり、次いでアメリカ、日本であった。 2.環境問題に関する知識を見たとき、日本の大学生が高得点であり、次いでドイツ、スウェーデン、アメリカであった。 3.日常生活における環境にやさしい小さな行動の有無に関する項目では、ドイツ、スウェーデンのヨーロッパ国が高く、アメリカ、日本がやや劣るという結果であった。 4.深刻な問題を内容に従って分類したとき、異常気象・気候は4群で多くあげられたが、人口・食糧問題では、外国が多いのに比し、日本では少なく、日本の学生は社会問題に関心が薄いようであった。逆に核兵器、エネルギー問題では日本の学生の関心が高かった。 5.最も環境問題に取組んでいる国として、外国の大学生は各々自国をあげるのに対し、日本の学生はそうではなかった。 調査票の自由記述欄に、内外を問わず『日頃環境問題に対する関心が低く、行動を起こすことも少なかったことを、この調査に参加することで実感させられた。今後こうした問題を自分の問題として考えていきたい』という主旨のコメントが多く述べられた。
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