研究分担者 |
高野 清 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (60302626)
西尾 茂文 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (00111568)
ドリン レレア ティミショアラ工科大学, 工学部, 助教授
フロリアナ ストイアン ティミショアラ工科大学, 工学部, 講師
ドミトリュ ダーバ ティミショアラ工科大学, 工学部, 教授
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研究概要 |
本研究は, 日本およびルーマニアそれぞれ3人ずつ合計6人の研究者グループによる国際共同研究であり, 研究課題名が示すとおり, 沸騰や凝縮のような相変化を伴う伝熱過程を, 電場の印加によって能動的に促進する技術を確立するための基礎研究を目的とするものである. 伝熱促進は, エネルギー有効利用技術における小温度差伝熱, あるいは電子機器の冷却技術, あるいは新素材製造における急速冷却などに関連してきわめて重要かつ緊急性の高い技術である. 高い伝熱速度を実現するには, 蒸発・沸騰・凝縮などのような気・液間の相変化を利用することが多いが, このような伝熱プロセスでの熱伝達率をもう一段高めたい場合に電場の効果(EHD効果)を利用するのはきわめて有力な方法であり, 工学上また工業上意義のある成果が期待できる. 本共同研究では, 日本およびルーマニアの研究者が2年間にわたりそれぞれの大学において分担課題についての研究を実施した. 共同研究としての実を上げるために, メール等による情報交換を頻繁に行ったほか, 平成10年度と11年度にそれぞれ1回ずつ, 東京およびティミショアラで両国の研究者による現地視察と報告・打ち合わせの会合を開いた. 日本側の研究者は, 主として電場による水平ローフィン付き管の凝縮熱伝達の促進に関する実験および理論解析を, またルーマニア側の研究者は電場の下での沸騰気泡の挙動に関する研究を行った. これらの研究成果の内容については, 成果報告書(冊子体)[別紙様式12]を参照されたい.
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