研究課題/領域番号 |
10044163
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
杉惠 頼寧 (杉恵 頼寧) 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (70034410)
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研究分担者 |
塚井 誠人 広島大学, 工学部, 助手 (70304409)
奥村 誠 広島大学, 工学部, 助教授 (00194514)
藤原 章正 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助教授 (50181409)
POLAK John ロンドン大学, 交通研究所, 助教授
JONES Peter ウエストミンスター大学, 環境学部, 教授
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | アクティビティ・アプローチ / 回答者インセンティブ / Nested PCLモデル / 選好意識 / 買物行動 / 活動日誌 / 鉄道通勤 / Nested PCL モデル / 交通日誌調査 / EMアルゴリズム / プロピットモデル / 観光周遊行動 / 時間配分モデル |
研究概要 |
本研究の目的はアクティビティ・アプローチの考え方を基礎として、調査法、行動モデリング、政策評価に関する問題点を明らかにし、改善を加えることにより新しい都市交通計画手法の開発を行うものであり、2年間の共同研究によって次のような成果が得られた。 1.平日買物行動を考慮した週末買物活動発生モデルの開発 週末買物活動を対象に1週間の買物活動データを用いて、個人の買物行動特性を把握すると同時に、平日買物頻度と週末買物活動発生の同時決定モデルを提案した。宇都宮市の1週間にわたる活動日誌調査で得られた買物活動のデータを用いて実証分析をした結果、同時決定モデルの妥当性を確認できた。 2.交通調査における回答者インセンティブの費用便益分析 交通調査において、細かな行動や意識などを含む複雑な調査が増え、精度や回答率低くなることが問題となり、効率的な調査方法の開発が求められている。本研究では、インセンティブ(謝礼)をつけるという方法をとりあげ、その効果を定量化し、一定の精度を得るために最も費用の小さいインセンティブの水準を考察した。 3.観光周遊行動を分析するためのNested PCLモデルの開発 観光周遊行動における目的地及び経路の選択肢は互いに独立とは言えない。そこで本研究は、観光周遊の目的地及び経路選択行動を予測するためにNested PCLモデルを提案した。ケーススタディの結果、同モデルは観光需要予測に有効であることが示された。 4.SP調査における所要時間の信頼性を表現する手法の改善 本研究は、運行サービスの定時制に関する鉄道利用者の評価を分析したものである。定時制が旅行者によって高く価値付けられていることがわかった。従来の研究では、必ずしもそうでないと説もあった。この違いは、従来の方法では、SP調査で用いられている所要時間の定時制の表現方法がうまくなされていないためであることがわかった。
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