研究課題/領域番号 |
10044193
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
西森 克彦 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (10164609)
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研究分担者 |
MATZUK Marti ベイラー医科大学, 病理学科・分子ヒト遺伝学科・細胞生物学科(テキサス州ヒュースト, 教授
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | オキシトシン / オキシトシン受容体 / GDF-9 / DAX-1 / ブルーマウス / 生殖腺 / 行動解析 / MTA-1 / FSH-R / OTR / アクチビンβC / アクチビンβE / ノックアウト / C-Kitリガンド |
研究概要 |
本補助金は下記プロジェクトの立ち上げ、遂行に大きく寄与した。 (1)マウス卵巣分化: 1-1.gdf-9遺伝子-/-マウス卵巣の卵胞成熟障害と卵胞顆粒膜細胞の生育異常の機構:GDF-9-/-による障害をより直接的に引き起こしている候補遺伝子発現異常として、生殖細胞分化に必須とされるc-kitリガンド(steel factor)遺伝子の発現上昇、顆粒膜細胞の接着性に関わるヒアルロン酸合成酵素の発現低下等を発見報告した。 1-2.卵巣顆粒膜・夾膜、精巣セルトリ・ライデッヒ細胞特異的に発現するdax-1遺伝子発現制御領域下にcreを連結、導入しTGマウスを作成した。ブルーマウスにより生殖腺間質細胞特異的creの発現を確認した。 (2)オキシトシン・オキシトシン受容体(otr)システム: 2-1.LoxP依存誘導型otr遺伝子ミュータントマウス(flxotr/flxotr)を作成し、これをホモに持つ雌マウスより生まれた全仔マウスが出産後36時間で死亡する事を見出した。otr遺伝子itron3中に挿入されたneo遺伝子によるotr遺伝子の発現低下による乳汁射出の著しい低下の為と推定し、現在詳細を解析中である。 2-2.flxotrマウスからotr-/-マウスを作成し、雄雌ともに生存可能である事を見出した。親にotr遺伝子欠損をヘテロ、又はホモに持つ持つ仔マウスは出生直後の仔マウス致死の頻度が高く遺伝的障害が出ていると思われ、解析中である。 2-3.ot/otrシステムは、哺乳動物の高次脳神経系の活動に強く関与している。本年1月米国Georgia州AtlantaのEmory University医学部Thomas Insel博士(Center of Behavior and Neu-roscienceのDirectorで行動分子神経科学のエキスパート)のグループとotr欠損マウスを用いた行動解析に関する共同研究を開始した。 (3)MTA-1遺伝子:生殖腺(卵巣、乳腺)由来のがんの悪性化・転移性との強い相関性が指摘されるMTA-1遺伝子の細胞増殖への関与、転移との相関性、GATAエレメント依存性の転写活性化能等について報告した。
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