研究課題/領域番号 |
10044199
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木暮 一啓 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (10161895)
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研究分担者 |
千浦 博 国際基督教大学, 教養学部, 助教授 (00103698)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | ウイルス / 遺伝子伝搬 / 海洋細菌 / Transduction / ウイルス様粒子 / 形質導入 |
研究概要 |
細菌は通常、Transformation,Conjugation,Transductionを通じて遺伝子を伝播する、と教科書には書かれている。transformationは菌体外のDNAが他の菌に入り、その遺伝子と置き換わるもの、conjugationはプラスミッドを介するもの、Transductionウイルスの介在によるものである。近年、海洋環境中から多量(10^<7-8>/ml)のウイルス様粒子が電子顕微鏡観察によって見つかってきた。さらに、様々な種に分布している特定の遺伝子の塩基配列あるいはアミノ酸組成の相同性などの解析が進み、従来の予想以上に異なる細菌間での遺伝子伝播が行われていることがはっきりしてきた。本研究はこうした背景に立ち、まったく新しいタイプの遺伝子伝播粒子の存在を見出し、その特性について解析したものである。 まず、Vibrio属を含むいくつかの海洋細菌を実験室で培養し、stationary phaseに陥った細菌懸濁液中の粒子についての解析を行った。その結果、ウイルス様の粒子が放出されること、これらの粒子がDNAを含むこと、さらにこれらの粒子が大腸菌にいわゆるtransductionを起こしうることを証明した。また、地中海、相模湾あるいは日本沿岸域の海水からこれらの粒子を濃縮し、同様の実験を行った。この結果、これらは非特異的に遺伝子伝播を行いうる粒子で、従来のウイルスとは異なるものであることが分かった。
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