研究課題/領域番号 |
10044210
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生理・代謝
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
高橋 進 山口大学, 農学部, 教授 (90022665)
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研究分担者 |
景山 節 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (20027501)
山本 芳実 (山本 芳美) 山口大学, 農学部, 助教授 (40115514)
渡部 省二 山口大学, 農学部, 助教授 (30113020)
RAIKHEL A.S. ミシガン大学, 遺伝学研究所, 教授
BOWNES M. エディンバラ大学, 分子研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
1999年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1998年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | システインプロテアーゼ / BCP / 活性化機構 / カイコ / 立体構造 / ProBCP / 活性化 / 阻害剤 |
研究概要 |
現在プロテアーゼはその活性中心のアミノ酸より4種類に分類されている.すなわち1)セリン、2)アスパラギン酸、3)メタロ、4)システインプロテアーゼである.それらのうちシステインプロテアーゼは活性化の機構が不明である.本研究ではこの解決をめざした.活性化の機構を知るためにはその立体構造を知ることは不可欠であるため、X-線結晶解析、CD スペクトル、高圧電子顕微鏡による観察、カイネテイクスなど多様な方法を用いた.また、これらの研究を進めるためには、大量の酵素蛋白が必要なために精製のみでは不十分でバクテリアをもちいた遺伝子の発現システムが必要である.これらを併せて検討した.今回得られた結果は以下のとおりである. 1、大腸菌を用いた大量発現システムを確立できた. 2、酵素化学的研究から、活性化の機構はIntra-molecular-reactionでありSequentialにN-末端からプロペプチドが切断され離脱し、活性化がおこることが判明した.これは精製された酵素を用いた実験としては、世界ではじめてである.これにともないCDスペクトルによる観察ではヘリックス構造が大幅に変化することが判明し、立体構造におおきな変化がおこることが予想された. 3、酵素前駆体の立体構造に関しては、主として、CDスペクトル、超高圧電子顕微鏡、X-線結晶構造解析により解析した.いずれも成功裏に終了し、とりわけ高圧電子顕微鏡による観察では世界ではじめてそのオリゴマー構造を立証した. 4、そのた、実験中にこれまでに全く知られていなかった新しいシステインプロテアーゼ阻害蛋白質を発見しその精製、cDNAクローニング、塩基、アミノ酸配列の決定、阻害機構の予備的結果をえた.
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