研究課題/領域番号 |
10044227
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
木山 博資 旭川医科大学, 医学部, 教授 (00192021)
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研究分担者 |
瀬尾 寿美子 (桐生 寿美子 / 瀬尾 寿美) 旭川医科大学, 医学部, 助手 (70311529)
加藤 英政 旭川医科大学, 医学部, 助手 (50292123)
EMSON Piers C. ベイブラハム研究所, 外国人特別研究員
SKYNNER Michael J. ファイザー製薬株式会社, 外国人特別研究員
ALLEN Nicholas D. ベイブラハム研究所, 外国人特別研究員
EMSON Piers ベイブラハム研究所, 外国人特別研究員
SKYNNER Mich ベイブラハム研究所, 外国人特別研究員
ALLEN Nichol ベイブラハム研究所, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
2000年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1999年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1998年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | 傷害神経細胞 / アデノウイルス / 神経細胞特異性 / SCG10 / Creリコンビナーゼ / GAP-43 / nestin / c-jun / LacZ / トランスジェニックマウス / atf-3 / サイレントノックアウト / c-Jun / 神経再生 / Cre / LoxP / 神経細胞損傷 / 遺伝子相同組換え |
研究概要 |
この実験系は大きく2本建てより成っている.1つは目的の細胞(この場合傷害神経細胞)に限局して組み換えを起こすことであるが、もう1つはいかに少数の遺伝子操作で効果が見られるかにある.我々が従来用いたような組織特異性の乏しいプロモーターでアデノウイルス感染細胞に発現を誘導した場合、神経切断断端より取り込まれ発現するものに加え、図らずも感染部位周辺の非神経細胞にも発現が現れてしまう.標的となる遺伝子が広く細胞の生存・維持に関わる場合などには、この厳密な時間空間的制御が強く要求される.このためアデノウイルスで用いるプロモーターに神経特異性を持たせる試みを行った.ウイルスに組み込む場合、そのサイズが有限であることが問題となるため、比較的小さなSCG10/RESTを用いて試行を繰り返したところ、ある程度の特異性は得られたものの、Creリコンビナーゼを発現させ解析したところ、'切れの良い'発現制御は得られていない.更にトランスジェニックマウスを用いた神経細胞特異的プロモーターの検索も(GAP-43,nestin enhancer)それぞれに問題点を残すことになった.しかし今後もこれらのチューニングを通じて、厳密な発現制御をまずは目指したい.次に標的とする遺伝子についても興味深い結果を得た.従来、神経細胞の生死決定を司る転写因子の1つとして、c-jun(特にそのリン酸化)が注目されていた.我々もこれを重視し、当初からサイレントノックアウトの候補に挙げている.また独立した実験系にて、このc-junに加えて別のAP-1ファミリーであるAtf-3が、神経細胞生死決定に関与する可能性を強く示唆するデータが得られた.今後は当遺伝子についても加えて検討を計画している.
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