研究課題/領域番号 |
10044234
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病体医化学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
坂内 四郎 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (70019579)
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研究分担者 |
佐藤 英世 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (60235380)
石井 哲郎 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (20111370)
MANN Giovann ロンドン大学, キングスカレッジ, 教授
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1998年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 酸化ストレス / ストレスタンパク質 / マクロファージ / 血管平滑筋細胞 / アミノ酸トランスポーター / ヘムオキシゲナーゼ / グルタチオン / 動脈硬化 / アミノ酸トシンスポーター / ストレス タンパク質 / 一酸化窒素 / 定密度リポタンパク |
研究概要 |
血管関連の細胞および組織について酸化ストレス応答を調べ、以下の結果をえた。 1.マクロファージは体内において血漿リポタンパク(LDL)の酸化に関与する細胞の候補の一つと考えられている。LDLの酸化には鉄イオンの還元がリンクする可能性が高いが、平常のマクロファージにはそのような還元能力はなく、細菌内毒素で刺激されると獲得することが示された。 2.血管平滑筋細胞は酸化LDLを取り込み酸化ストレス応答を示すが、ビタミンCがこの応答を効率的に抑制することがわかった。 3.ヒトの動脈硬化病変部において、ヘムオキシゲナーゼ1が発現していることを示唆するデータを得た。特に、その部位のマクロファージに高発現しているらしい。 4.シスチントランスポーターのクローニングに成功した。このトランスポーターは4F2hcという既知のタンパク質とxCTと名付けた新規のタンパク質からなるヘテロダイマー型であることが明らかになった。このトランスポーターはグルタチオン量の維持に重要で、酸化ストレス耐性に関与する。xCTの遺伝子構造を解明したところ親電子物質により転写誘導を引き起こす領域がみつかり、転写因子Nrf2による制御が明らかになった。 5.ペルオキシレドキシンIについても酸化ストレスによる誘導の一部はシスチントランスポーターの場合と似たような転写制御機構があることが明らかになった。
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