研究課題/領域番号 |
10044282
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病体医化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
島田 和典 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (40037354)
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研究分担者 |
東中川 徹 早稲田大学, 教育学部・生物学科, 教授 (70131935)
西口 聖治 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (90237686)
瀧原 義宏 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (60226967)
BROCK Hugh W British Columbia大学, 動物学部, 教授
友常 大八郎 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (80283802)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
1999年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1998年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | ポリコーム遺伝子群 / rae28遺伝子 / Scmh1遺伝子 / 造血幹細胞 / Hoxb3遺伝子 / 遺伝子発現維持 / レトロウイルス / Scmhl遺伝子 / 疾患モデル / ノックアウトマウス / Hox遺伝子 / Nkx2.5 / Hand1 / ANF / ポリホメオティック遺伝子 |
研究概要 |
1)ショウジョウバエの体づくりを制御するポリコーム遺伝子群のマウスカウンターパートであるrae28、bmi1、M33遺伝子産物は相互作用し、複合体を形成して細胞核に存在することを明らかにした。 2)rae28遺伝子のノックアウトマウスの体節では8種のHox遺伝子の発現領域が前後軸に添って前方に移動すること、Hoxb3、Hoxb4遺伝子は菱脳や鰓弓(神経堤細胞)でも同様な発現異常を示す事を見いだした。 3)ショウジョウバエのPc-G遺伝子群のメンバーの1つであるScm遺伝子のマウスカウンターパートを新しく単離してScmh1遺伝子と名付け、4D1-D2にマップすることを明らかにした。Scmh1とrae28遺伝子産物はSPMドメインを介して結合するばかりでなく、これら遺伝子の発現パターンが酷似していることを見出した。 4)rae28遺伝子のノックアウトマウスが示す造血幹細胞の分化異常を解析した。造血幹細胞を検出するアッセイ系を駆使し、rae28の遺伝子欠損マウスにおいては、造血幹細胞の機能維持が損なわれていることを明らかにした。造血幹細胞の異常は発生の進行に伴って造血ヒエラルキーの上位から波及的に進行した。これらの造血障害はrae28の遺伝子量依存的に生ずることがわかった。 5)rae28遺伝子のノックアウトマウスは、胎令9.5及び10.5日で心臓のルーピング異常を示すことを見いだした。また、胎令9.5日のマウス心臓ではNkx2.5遺伝子の発現レベルが顕著に減少しており、この遺伝子の制御下にあるANF、MLV2v、Hand1遺伝子等の発現領域、発現レベルも変化していることを見いだした。しかし、胎令8.5日のマウス心臓ではNkx2.5遺伝子の発現レベルの有為な変化は観察されなかった。
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