研究課題/領域番号 |
10044300
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
藤本 重義 高知医科大学, 医学部・免疫学, 教授 (00009151)
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研究分担者 |
高田 優 高知医科大学, 医学部, 講師 (80136374)
沈 淵 高知医科大学, 医学部, 助手 (50294830)
濱里 真二 高知医科大学, 医学部, 助手 (60228533)
ジュストリシィ ロザリオ カタニア大学, 医学部, 教授
マルチェリーノ ルチオ・ ローマ大学, 医学部, 教授
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 癌に対する免疫療法 / CTL療法 / がんに対するCD4T細胞 |
研究概要 |
研究代表者は、高知医科大学免疫学教室で約10年前よりヒトの癌の特異的免疫療法としてCTL療法を開発し、臨床応用してきた。この成果により、6年前よりローマ大学″ラ・サピエンザ″医学部腫瘍外科教授Prof.L.R Marcellinoの強い希望でCTL療法に関する共同研究開発の研究プロジェクトを組み、平成7-8年と平成10-11年に本研究経費により、共同研究を行った。今回の平成10-11年の国際学術研究では、われわれが施行しているCTL療法の効果をさらにあげるための研究を国際シンポジウムや国際会議に発表すると同時に、ローマ大学医学部腫瘍外科およびその関連病院で講演し、情報交換をした。新しく得られたマウスでの実験成果の内容は、胆癌生体に現在担っている腫瘍に対する特異的CD4^+T細胞の中に胆癌生体内でも腫瘍を退縮させるCTLを活性化させるTh2タイプのヘルパーT細胞の存在をクロン化することによって明らかにした。さらに、同じTh2タイプのサプレッサーT細胞の存在もその後明らかにし、Th2タイプのCD4^+T細胞には細胞性免疫を促進するヘルパーと抑制するサプレッサーT細胞の存在を明らかにした。この実験成果は、ヒトのCTL療法へも応用可能であるため、さらに新しいプロジェクトで共同研究を行っていく予定である。今回の本研究費で、以下の国際学術研究を行った。(1)平成10年10月18日-11月2日まで沈淵助手と共にローマ大学″ラ・サピエンザ″医学部腫瘍外科および関連病院でわれわれの新しい研究成果を講演した。ローマ滞在中に10月24-28日までフランスニースで開催されたInternational Symposium on ″Predictive Oncology and Therapy″に出席し発表した。(2)平成11年2月にはサンマリーノ共和国国立病院長Dr.G.Ghironziとイタリア国フェラーラ州ラベンナ市のVilla Mariaグループの病院の消化器科内科部長のDr.R.NonniをProf.marcellinoと共に高知医科大学免疫学教室と附属病院へ招待し、情報交換した。(3)平成11年10月23-27日まで、沈淵助手、大学院生 付体輝と共に上海市で開催された国際免疫学会議に出席発表した。(4)平成11年11月11-21日まで、本研究代表者は、ローマ市を訪問しローマ大学の関連病院で情報交換を行った。その後ラベンナ市の病院を視察した。(5)平成11年12月11-13日Prof.Marcellinoの紹介で、ローマカトリック大学医学部腫瘍学研究者2名(Dr.R.Pomano,Dr.A.Sgambato)を代表者が東京で主催する癌特異的免疫療法研究会へ招待し、その後の情報交換を行い、今後の新しい共同研究のプロジェクトを話し合った。
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