研究課題/領域番号 |
10044306
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
中里 雅光 宮崎医科大学, 医学部 (10180267)
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研究分担者 |
柳沢 正史 テキサス大学, 薬理学, 教授
山口 秀樹 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (10305097)
宮里 幹也 国立循環器病センター研究所, 生化学部, 室員 (50291183)
寒川 賢治 国立循環器病センター研究所, 生化学部, 部長 (00112417)
松倉 茂 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (70030939)
GARBERS David L. University of Texas Southwestern Medical Center, Department of Pharmacology, Pro
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1998年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | uroguanylin / guanylin / cyclic GMP / guanylate cyclase / water-electrolyte |
研究概要 |
uroguanylinは、グアニレートシクラーゼ結合C型受容体(GC-C)に対する内在性リガンドとして、哺乳類の腸管と尿から最近、単離されたペプチドである。免疫染色とin situ hybridizationにより、胃ではuroguanylinはenterochromaffin-like(ECL)細胞で産生され、GC-Cも発現しており、さらにECL細胞の過形成を示すZollinger-Ellison症候群ではuroguanylin血漿濃度が非常に高く、プロトンポンプ阻害剤投与により正常化したことから、uroguanylinは胃酸分泌調節に作用していることを明らかにした。ヒトのグアニリンとウログアニリン遺伝子は、第1染色体短腕上に隣接して位置し、約2.5キロ塩基対で3個のエキソンと2個のイントロンより構成される。両遺伝子は6.5キロ塩基対の間隔でタンデムに連結して存在し、遺伝子重複により形成されたと考えられた。5'上流の転写調節領域にはTATA boxやCAAT boxのプロモータ領域およびSp1、AP-1、AP-2などの転写調節タンパク結合部位が存在していた。各種腎疾患とuroguanylinの関連を解析し、uroguanylinが腎臓におけるナトリウム代謝と関連し、ネフローゼ症候群では体液量調節に機能しているを示した。また血漿uroguanylin濃度は、心不全の臨床的重症度とよく相関し、心機能を評価する血液マーカーの1つであることを提示した。さらに心不全患者では、前室間静脈と大動脈および冠静脈洞と大動脈の間で血漿uroguanylin濃度の増加を認め、心不全時に心臓からuroguanlylinが分泌され、体液負荷を減少させる方向で機能している可能性を示唆した。
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