研究課題/領域番号 |
10044329
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
八幡 義人 川崎医科大学, 医学部, 教授 (70069011)
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研究分担者 |
神崎 暁郎 川崎医科大学, 医学部, 講師 (40148698)
杉原 尚 川崎医科大学, 医学部, 講師 (60140505)
山田 治 川崎医科大学, 医学部, 助教授 (50104790)
和田 秀穂 川崎医科大学, 医学部, 講師 (70191830)
DOERFLER Wal Koln大学, 遺伝子研究所, 教授
矢田 健一郎 川崎医科大学, 医学部, 助手 (20299184)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
1999年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1998年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 赤血球膜 / 遺伝子発現 / 遺伝性球状赤血球症 / 分子電顕学 / スペクトリン / Band3 / アンキリン / 遺伝子メチル化 / 赤血球膜異常症 / 遺伝子制御 / gene methylation / spectrin / band3 / protein4.2 / 膜超微構造 |
研究概要 |
本研究では、当初設定された以下の諸研究項目について、2カ年間の研究期間において所定の如く、研究を遅滞なく遂行することができた。 (1)わが国における赤血球膜異常症症例の集積と解析: 平成10・11年度に検索し得た赤血球膜異常症は135家系175症例に及んだ(八幡・山田・杉原)。そのうち、遺伝性球状赤血球症(HS)100家系118症例について、臨床血液学的(山田・杉原)、膜蛋白分析(神崎・和田・三上)、電顕的解析(八幡)、膜物性学的解析(末次)の成績から、そのphenotypeを決定した。 次に、genotypeについては、band3遺伝子(EPB3)では、病因遺伝子12種、gene polymorphism7種を同定し得た。一方、ankyrin遺伝子(ANK1)では、病因遺伝子16種、gene polymorphism17種を発見した(八幡・神崎)。 (2)赤芽球分化成熟段階における各膜蛋白の発現機構の研究: 二相性液体培養法および骨髄由来の赤芽球を用いて、膜蛋白のうち、spectrin、band3が赤芽球早期に発現し、protein4.1がこれに続き、protein4.2は最も遅れて正赤芽球段階に至って始めて発現することを見出した(和田・神崎・八幡)。 (3)遺伝子発現に関する制御機構の研究: 赤血球膜蛋白関連遺伝子のうち、band3(EPB3)では、その5′-CpG-3′sitesのほとんどがmethylatedであるのに反して、β-spectrin(SPTB)では、全くunmethylatedであった。一方、protein4.2(ELB42)では、赤芽球のごく初期にはunmethylatedであるが、その成熟につれて、methylatedに変換されていることを見出した(八幡・神崎・和田・Doerfler・Remus)。
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