研究課題/領域番号 |
10044338
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
関口 清俊 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (50187845)
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研究分担者 |
目加田 英輔 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (20135742)
辻 勉 星薬科大学, 教授 (00143503)
宮崎 香 横浜市立大学, 木原生物学研究所, 教授 (70112068)
顧 建国 大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (30314420)
眞鍋 理一郎 大阪府立母子保健総合医療センター研究所, 研究員 (30280837)
CARTER Willi フレッドハッケンソン癌研究所(米国), 部長
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | インテグリン / 細胞外マトリックス / ラミニン / 基底膜 / TM4SF / 細胞接着 / シグナル伝達 |
研究概要 |
インテグリンを介する細胞外マトリックスへの細胞の接着機構とそれに伴う細胞内へのシグナル伝達機構を基底膜の主要接着分子であるラミニンとそのレセプターであるインテグリンα3β1との相互作用に注目して解析を行った。 1)成体基底膜の主要構成分子であるラミニン-8およびラミニン-10/11を精製し、これらのインテグリンがインテグリンα3β1およびα6β1により認識されることを明らかにした。また、ラミニンへの細胞の接着は、RhoではなくRacを選択的に活性化し、その結果として接着斑およびストレスファイバーがほとんど形成されないことを見いだした。 2)ラミニン-5遺伝子が欠失したマウスを作成することに成功し、この欠失マウスが胎生致死となること、このマウスの表皮細胞は通常の培養皿上では生存できず、基質にラミニン-5等の接着蛋白質を必要とすること、エナメル芽細胞の分化に異常があることを見いだした。 3)α3鎖のGドメインを順次欠失させた組換えラミニン-5の発現系を構築し、GドメインのG4-5サブドメインが接着活性に不要であること、しかし、G3サブドメインまで欠失させると接着活性がほとんど消失することを見いだした。 4)ヒトA431細胞において、EGFレセプターがインテグリンα2β1と特異的に会合していること、EGFレセプターと結合しているα2β1は血清非存在下でもリン酸化されていることを見いだした。 5)腹膜への癌細胞の接着がインテグリンα3β1に対する抗体で阻害されること、腹膜にはα3β1のリガンドであるラミニン-5およびラミニン-10/11が発現していることを明らかにした。
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