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極限における原子核の構造

研究課題

研究課題/領域番号 10044339
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
応募区分共同研究
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関東京大学

研究代表者

矢崎 紘一  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60012382)

研究分担者 RENZO Leonar  原子核理論及び関連領域における理論研究のためのヨーロッパセンター, 教授
水崎 高浩  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (50251400)
大塚 孝治  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20201379)
LEONARDI Renzo  European Center for Theoretical Studies in Nuclear Physics and Related Areas Pro
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
キーワードアイソスピン / ベータ安定線 / 安定核 / 不安定核 / 閉殻 / 32Mg / 魔法数 / モンテカルロ殻模型 / 高スピン状態 / 高アイソスピン状態 / 量子モンテカルロ対角化法 / トレント / ect / 極限状態 / 原子核構造 / 殻模型
研究概要

この研究計画では、極限における原子核の構造についての研究を様々な視点から行った。先ず行ったのは、高アイソスピン極限における原子核の構造である。高アイソスピンというのは中性子数が陽子数より大きい、或は、その逆の状況を指す。アイソスピンのZ成分は陽子数(Z)と中性子数(N)の差に等しくTz=(Z-N)/2で与えられる。また、アイソスピンの絶対値、T、はZ成分より小さくはない。中性子数と陽子数が等しい原子核でTz=0であるので、T=0の状態が基底状態や低い励起状態を占める。高アイソスピンを議論するのに、基準となる低アイソスピンの原子核とは、陽子数と中性子数が等しいか、それに近くなるベータ安定線上の原子核(安定核)を指す。それに対して大きなTを持つ原子核はベータ安定線上から遠く、不安定核と呼ばれるが、安定核とは大変異なる構造を持つ事が過去10年位の間に分かりつつある。この研究計画では不安定核の例であるZ=12でN=20の32Mgとその周辺の原子核を調べた。N=20は良く知られているように、魔法数である。安定核の常識に立てば、32Mgは中性子に関しては閉殻の原子核という事になり、球形の基底状態を持つと予想される。しかし、この予想が誤りである事は、これまでに実験的にも、理論的にも確立している。一方、32Mgの周辺の原子核に関する研究は実験的にも理論的にもこれまでほとんど成されていなかった。東京大学のグループが展開しているモンテカルロ殼模型を用いると、そのような原子核も32Mgと同じように研究できる。そこで、32Mgの周辺の原子核を調べたところ、安定な原子核からの変化は急に起こるのではなく連続的に起こること、それには有効核力のモノポール成分が有効一粒子エネルギーの観点から大変重要な役割を果たしていること、などが分かった。これらの研究に加えて、球形から変形への転移を高スピン状態まで含めて研究する研究なども行った。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Otsuka: "Monte-Carlo Shell Model Calculations" Journal of Physics. 印刷中. (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T,Otsuka: "Monte-Carlo shell model calculations" Journal of Physics. (in press). (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Mizusaki: "Shape coexistence in doubly-magic ^<56>Ni by the Monte Carlo Shell Model" Physical Review C. 59・4(to be published). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1999-12-08   更新日: 2016-04-21  

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