研究課題/領域番号 |
10045001
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
昼田 源四郎 福島大学, 教育学部, 教授 (40282248)
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研究分担者 |
高野 岳彦 福島大学, 教育学部, 教授 (70179464)
中野 明徳 福島大学, 教育学部, 教授 (20119605)
松崎 博文 福島大学, 教育学部, 教授 (40114003)
佐久間 康之 福島大学, 教育学部, 助教授 (90282293)
初澤 敏夫 (初澤 敏生) 福島大学, 教育学部, 助教授 (10211476)
PICKLSEIMER ビリー ミドルテネシー州立大学, 教育学部, 助教授
WILLIAMS Jan ミドルテネシー州立大学, 教育学部, 助教授
三石 初雄 福島大学, 教育学部, 教授 (10157547)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 問題行動 / 中学生 / 比較研究 / 暴力 / いじめ / 不登校 / 攻撃性 / 規範意識 / 日米比較 / 学校カウンセラー / 子どもの問題行動 / 薬物乱用 / 障害児の早期療育 / 学校臨床 / スクールカウンセラー / 教育制度 / 教育の日米比較 / ドロップアウト / 10代の妊娠 |
研究概要 |
平成10年度〜11年度は日本・米国、福島県・テネシー州のデーターを収集し解析するとともに、相互に訪問し、学校現場における生徒の問題行動の実情を調査した。アメリカでは銃・ドラッグ・10代の妊娠などが大きな問題であるが、学校カウンセラーや学校ソーシャルワーカーが役割を分担し、問題行動への対処プログラムを効果的に実施していた。 平成12年度には、福島市(F市:n=837)とナッシュビル市(N市:n=800)の中学2年生(8年生)、保護者と教師を対象にアンケート調査を実施した。両市とも3〜4割の生徒が不登校気分を共有していた。学校嫌いの理由は「勉強が嫌い」「先生が嫌い」「友達とうまくいかない」などが共通していた。「からだの調子がわるい」がF市で、「学校の外におもしろいことがある」がN市で目立った。いじめの形態は両市で似ていたが、いじめ体験の頻度はN市の方がF市の2〜3倍も多く、より暴力的だった。暴力は悪いという規範意識はあるが、両市とも6割近い生徒が「思いきり誰かを殴ってみたいと思うことが「よくある」「時々ある」と答えた。器物破壊や自殺に対しても同様な傾向がみられ、多くの中学生が攻撃的、破壊的な欲求を潜在的に抱いていることが示唆された。回帰モデルでは「学校ストレス」が学校ぎらい・不登校・攻撃性を有意に促進し、良好な家族関係・親友の数・自己肯定感は学校ぎらいと不登校を抑制し、良好な家族関係・自己肯定感・規範意識が攻撃性を抑制していた。日米では現象レベルでは大きな差があるが、問題行動の成立背景には共通の構造がありそうなことが示唆された。
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