研究課題/領域番号 |
10045003
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国語・中国文学
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
依藤 醇 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (80014520)
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研究分担者 |
川島 郁夫 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (60204715)
臼井 佐知子 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (70185007)
小林 二男 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (10107831)
三宅 登之 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (40259213)
平井 和之 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (10199028)
皮 細庚 上海外国語大学, 日本文化経済学院, 教授
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 中国語 / 漢字 / 簡体字 / 俗字 / 異体字 / 筆写文字 / シンボル / 日常生活 / 文字 / 繁体字 / 当て字 / 規範化 / 識字教育 |
研究概要 |
3年間にわたり、中国における文字使用の実態について、現地調査を踏まえた考察を行行った。成果は年度ごとに報告集の形でまとめ、合計8種類の冊子を発行した。初年度は準備作業として、文字に関する文献目録を作成した。第2年度は以下の三つのテーマに取り組んだ。(1)「簡体字、繁体字、俗字などの使用実態の調査と、漢字使用の混乱の原因についての考察」(2)「漢字の字体の歴史的考察」(3)「筆写文字の研究」。第3年度は上記の(2)(3)を継続して研究するとともに、新たに(4)「漢字のシンボル的使用」(5)「性差・年齢差と筆跡との関係」という二つのテーマを加えた。 (1)では、市場経済のもとで混乱している漢字使用の実態を明らかにした。特に常用されている規範に反する文字については詳しく考察した。 (2)では、清代康煕年間から1950年代に至る時期の各種文書を収集するとともに,その中に見られる俗字と現在の簡体字との関連を考察した。 (3)及び(5)では、日中関係で活躍する者にとっては必要不可欠である筆写文字を収集し、その崩し方について分析することにより、崩し方のルールの定式化を試みた。 (4)では、表意文字としての漢字の視覚的効果とシンボル的機能を利用した実例を収集し,合わせて日本人とは異なる中国人の思考方式についても考察を深めた。
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