配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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研究概要 |
平成10年度より平成12年度までの三カ年の間に,次のような研究実績を上げた。 1 哈爾濱市と阿城市の都市住民及び阿城郊外の交界鎮の農民家族に対してアンケート調査を行った。この調査を通じて,哈爾濱地区及び阿城地区を対象とした考察においては,都市と農村の間に,血縁や地縁を媒介とした交流が見られること,他方において,職場,学校などを媒介とした都市住民固有のネットワークが生まれつつあることなどを議論した。 2 北京市,哈爾濱市、長春市、大連市などの都市に在住する中国人,日本人に対して中国語,日本語による調査を実施し、対日感情、日本語及び日本文化に対する考えを探求し,分析を行った。 3 中国東北部には国営企業が多く,その改革が大きな社会問題となっている。そこで,全国的な国有企業改革の動向を報告するとともに,東北部における改革の現状を検討した。 4 国際シンポジュームを開催した。このシンポジュームでは,第一部において,国有企業改革を取り上げて,中国全体の現代化の流れのなかでの東北部の位置を検討した。第二部では,中国東北部に焦点を絞り,固有の文化,都市住民の意識,哈爾濱の都市の景観,辺境経済,対日意識など,多角的に東北部の現代化の実情を検討した。 以上の研究事業を通して得られた研究成果については,研究成果報告書の刊行によって集大成した。
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