研究課題/領域番号 |
10045030
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理学一般
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
小林 信夫 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (30087100)
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研究分担者 |
田沼 肇 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (30244411)
城丸 春夫 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (70196632)
奥野 和彦 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (70087005)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 多価イオン / 原子・分子 / 分子構造決定 / 偏光分光 / 電荷移行反応 / 低エネルギー / 高励起状態 / 発光スペクトルの偏光度 / 断面積 / ビームガイド / 断面積測定 / 低エネルギー衝突 / 励起状態 / 分子多価イオン / イオン-固体相互作用 / 多電子移行反応 / リドベルグ状態 |
研究概要 |
本共同研究には、都立大学から4人、カンザス州立大学からは3人が参加した。カンザス州立大学のMacDonald研究所には超電導磁石を用いた大型の電子ビームイオン源(EBIS)と10GHzのマイクロ波を用いた電子サイクロトロン共鳴イオン源(ECRIS)が設置されており、加速器と組み合わせて種々のテーマの研究を行っている。一方、本学には14.5GHzのマイクロ波を用いた大型のECRISおよび本学で独自に開発した超小型のEBISがある。両大学が有するそれぞれ得意とする技術を相互に交換することによって新しい実験技術の開発と新しい研究分野の開拓をめざし、以下のような研究テーマと研究体制で共同研究を行った。(1)多価イオンと分子の衝突による多電子移行反応の研究と生成された分子多価イオンのクーロン爆発を利用した分子構造の直接的決定法の開発、分担者:城丸、Ben-Itzak,(2)低エネルギー多価イオンと高励起原子の電荷移行反応におけるオービッテイング共鳴の研究、分担者:奥野、DePaola,(3)多価イオンと固体表面相互作用の研究、分担者:田沼、Stockli。 本研究で得られ代表的な成果は、(1)高分解能マルチヒット位置敏感飛行時間分析器によるCD_4分子のゼロ点振動による動的カイラリティーの観測、(2)本学で開発したオクタポールビームガイドをカンザス州立大学に設置して低エネルギーにおける電荷移行反応の測定、(3)偏光分光法をもちいて電荷移行反応後の電子の磁気量子数分布を測定したことである。両グループは、研究継続を強く望んでおり、今後ともこれまでの研究成果が公表されるはずである。また、平成11年7月に仙台で開催された第21回原子衝突物理学国際会議終了後、会議に参加したカンザス州立大学の関係研究者が本学を訪問し、小規模なセミナーを開催する機会を持った。このセミナーには本研究の共同研究者に加えて、カンザス州立大学の大学院生も多数参加し、その後の相互訪問にとって大変有意義であった。
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