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湖南省民家の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10045049
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 建築史・意匠
研究機関鹿児島大学

研究代表者

土田 充義  鹿児島大学, 工学部, 教授 (60037819)

研究分担者 晴永 知之  鹿児島大学, 工学部, 助手 (40284905)
曹 麻如  湖南大学, 建築系, 助教授
巫 紀光  湖南大学, 建築系, 教授
柳 〓  湖南大学, 建築系, 助教授
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード板敷 / 土間 / かまど / 集住 / 瑶族民家 / 土壁 / 倉庫 / 吊脚楼
研究概要

湖南省寧遠県瑶族民家16棟、江華県の瑶族民家38棟を実測調査した。いずれも各民家の平面形式は正面3間を原則とし、中央を堂屋、両側を台所や寝屋としていた。堂屋の後方に部屋を設ける場合が多く、両側は各2室であるため、比較的正方形に近い長方形である。最も特徴的なことは壁体を土壁としている民家が比較的古く、その土壁がだんだん板壁に変化する過程をたどれることである。土壁内には壁と平行に丸太を何層にも入れ、その丸太が土壁間に渡した梁を支えている。梁は丸太で土壁の中に挿し込む。土壁の造り方は版築で、それらの道具も保存されている。敷地は狭く、キャントリバーで出し、その床梁の先端を柱で支え、地面より外へ出た部分を通路に使っていた。次に特徴的なことは、各民家が壁を共有して集住することである。同じ寧遠県の漢民族の民家も壁を共有して集住するが、必ず天井を設ける。しかし瑶族民家は天井を設けていない。漢民族の場合は縦横に集住の広がりがあるが、瑶族民家は奥行きの方の拡張はせず、縦方向つまり前面に沿って一列に並ぶ。その時に壁を共有する場合は前面道路と同様に室内を縦方向に通ることができる。堂屋内は通路になり両側の各部屋に廊下が設けられ、その廊下から堂に入り、堂から次の廊下へ道が通っている。廊下ができる前は堂屋内を通ると同様に両側の部屋内を通り、扉が側面に設けられ、その扉位置は見通しが効く。集住することによって、間取に変化の過程をたどることができた。以上の2つの特徴は実測調査による成果である。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 晴永知之、上田充義他3名: "中国湖南省寧遠県の黄家大屋について"日本建築学会研究報告九州支部. 第39号・3. 469-472 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 柳粛、土田充義他3名: "居住習慣から見た湖南省の苗族・上家族・トン族と瑶族民家の相違"日本建築学会研究報告九州支部. 第39年・3. 481-484 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 柳〓・土田充義・晴永知之・米森義辰: "湖南省新晃県トン族民家における囲炉裏の使い方から見た生活様式について-アジア文化圏の民家と集住形態に関する研究19-" 日本建築学会研究報告九州支部(計画系). 38号・3. 473-476 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 米森義辰・土田充義・晴永知之・柳〓: "湖南省新晃県トン族とその周辺の少数民族の住居平面に関する研究-アジア文化圏の民家と集住形態に関する研究20-" 日本建築学会研究報告九州支部(計画系). 38号・3. 477-480 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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