研究課題/領域番号 |
10045078
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
川添 堯彬 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (50076022)
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研究分担者 |
龍田 光弘 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (60309185)
更谷 啓治 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (60170817)
施 生根 中国第四軍医大学, 口腔医学院, 助教授
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 歯の動揺度 / インプラント / 粘弾性 / 歯周組織 / 歯根膜 / 歯槽骨 |
研究概要 |
われわれは、以前に、歯の動揺度自動診断システムを開発し、歯周組織の生体力学特性を測定して、日本人における歯根膜の粘弾性値の基準範囲を求めた。本研究では、20歳代の日本人(57名)および中国人(44名)での健康な中切歯それぞれ93歯および88歯について、測定を行なった。その結果、歯根膜の粘弾性特性には、両者間で差のあることがわかった。歯の動揺度自動診断システムでは、測定用のインピーダンスヘッドが大きすぎるため、インプラントや臼歯部の測定が困難であった。そこで、測定を単純化するために、T-Mテスタを開発した。これは、単一の周波数で歯に振動を加え、その時の加速度応答から機械モビリティを求めるものである。プローブ用測定用のセンサとしては、バイモルフの圧電素子セラッミクを用いた。センサの基本特性は、模型実験の結果、臨床使用が可能であると判定できた。T-Mテスタを実際の臨床例に応用し、以下の結果を得た。この装置で、歯だけでなくインプラントの測定も可能であった。インプラントのMI値は、歯での数値よりも小さかった。最後に、われわれはT-Mテスタの原理を応用し、Implant Movementチェッカーを開発した。模型実験において、歯およびインプラントに対して、I-Mチェッカーが適用可能かどうか判定した。その結果、新たに、開発したI-Mチェッカーは十分な測定精度があり、歯科臨床の場でインプラントの動揺を客観的に推定できる装置であることがわかった。
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