研究課題/領域番号 |
10102006
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 特殊法人理化学研究所 (2002) 京都大学 (1998-2001) |
研究代表者 |
竹市 雅俊 理化学研究所, 高次構造形成研究グループ, グループディレクター (00025454)
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研究分担者 |
上村 匡 京都大学, 理学研究科, 助手 (80213396)
千坂 修 京都大学, 理学研究科, 助教授 (80188474)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
361,200千円 (直接経費: 321,000千円、間接経費: 40,200千円)
2002年度: 87,100千円 (直接経費: 67,000千円、間接経費: 20,100千円)
2001年度: 87,100千円 (直接経費: 67,000千円、間接経費: 20,100千円)
2000年度: 47,000千円 (直接経費: 47,000千円)
1999年度: 60,000千円 (直接経費: 60,000千円)
1998年度: 80,000千円 (直接経費: 80,000千円)
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キーワード | カドヘリン / カテニン / シナプス / 神経細胞 / 海馬 / 細胞接着 / 小脳 / プルキンエ細胞 / 神経回路 / プルチンエ細胞 / シナプシン / PSD-95 / 網膜 / 脳 / LTP / p120 |
研究概要 |
以下の成果を得た。 1.カドヘリンとその結合因子αN-カテニンのシナプス形成における役割を研究した。培養海馬神経細胞でドミナントネガティブカドヘリンを発現させ、カドヘリン機能を阻害すると、シナプスの形成に著しい障害が生じた。また、αN-カテニンのノックアウトマウスを作製し、その海馬神経細胞を調べると、スパインの形態異常が観察された。さらに、ショウジョウバエの神経系で発現するDN-カドヘリンの突然変異個体の視覚系を解析したところ、軸索末端のパターン、シナプスの形成等に異常が見いだされた。以上の結果から、カードヘリン/カテニンが、シナプス形成のために重要な役割を果たすことが初めて明らかにされた。 2.αN-カテニンのノックアウトマウスの小脳では、プルキンエ細胞の移動が正常に起きなかった。よって、αN-カテニンは細胞移動にも関与することが明らかになった。 3.カドヘリン11およびカドヘリン8のノックアウトマウスは、情動その他の行動異常を示すことが明らかになり、これらの分子が神経生理機能にも関与することが示唆された。 4.カドヘリン結合因子p120-カテニンの役割を研究した。その結果、この分子は微小管に結合し、その構築制御に関与することが明らかになった。 5.7回膜貫通型カドヘリンFlamingoの機能についてショウジョウバエを使って研究し、平面内細胞極性を制御することを明らかにした。 6.脊椎動物・無脊椎動物門に共通して存在する特殊なカドヘリンを発見した。
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