研究課題/領域番号 |
10102010
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
化学系
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
竜田 邦明 早稲田大学, 理工学部, 教授 (40051627)
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研究分担者 |
中田 雅久 早稲田大学, 理工学部, 教授 (50198131)
清水 功雄 早稲田大学, 理工学部, 教授 (50134820)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
283,800千円 (直接経費: 273,000千円、間接経費: 10,800千円)
2001年度: 46,800千円 (直接経費: 36,000千円、間接経費: 10,800千円)
2000年度: 36,000千円 (直接経費: 36,000千円)
1999年度: 68,000千円 (直接経費: 68,000千円)
1998年度: 133,000千円 (直接経費: 133,000千円)
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キーワード | 生理活性 / 全合成 / 活性分離 / 神経系作用 / 抗生物質 / 工業的合成 / 不斉合成 / 分子設計 / 抗エイズ薬 / 抗痴〓薬 / 抗痴呆薬 |
研究概要 |
初期の目的であるすべての全合成を達成するとともに、構造-活性相関研究も行い医薬品のリード化合物となる類縁体を見いだした。以下の1〜7以外に、抗HIV、幼根伸長阻害物質テルペスタシン類、神経系興奮抑制、増強活性物質カロポロシド類、貝類付着阻害、抗菌活性物質シデロキシロナール類および抗ピロリ菌活性物質なども含む。また、新反応も開発した。 1.中枢神経活性作用と抗真菌作用を示す物質ES242類: 構造-活性相関研究を行い、抗真菌作用と神経系に対する活性の分離を実現した。最も強力な中枢神経活性作用を示す化合物の工業的合成法を確立した。 2.抗真菌作用、コレステロール低下作用および神経成長因子産生増強作用を有するカルビストリン類: カルボン酸類の細胞内シグナル伝達の阻害に対する構造-活性相関研究を行い、強力な活性をもつ化合物を合成した。NMRを用いる構造-活性相関研究法を開発した。 3.抗菌活性と制がん活性をもつピラロマイシン類: 糖質のみならずカルバ糖質を含む類縁天然物の全合成も完成した。アグリコン部分の構造-活性相関を明らかにし、抗真菌作用を見いだした。 4.抗生物質テトラサイクリン類: 発見後約50年ぶりに、光学活性な天然型のテトラサイクリンの全合成を完成した。さらに、制がん活性をもつ類縁体の全合成も行った。 5インスリン受容体活性、制がん活性、抗HIV活性を示すアステリキノン類: デメチルアステリキノンの工業的合成法を確立した。インスリン活性の強力な類縁体も合成した。 6.パラジウム触媒の特色ある反応性を利用した有機合成法の開発と応用: プレニルフェノール類の合成法の開発、カルボン酸からのアルデヒドおよびケトンの直接合成法の開発などを行った。 7.光学活性なテトラヒドロフランおよびピランの新しい合成法の開発: 抗腫瘍物質タキソールおよびウスチロキシンなどの合成研究を行い、新しい有効な合成法を開発した。
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