研究課題/領域番号 |
10111101
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 雅一 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (00188335)
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研究分担者 |
濱崎 修平 倉敷芸術科学大学, 芸術学部, 助教授 (70279024)
窪田 幸子 広島大学, 総合科学部, 助教授 (80268507)
杉藤 重信 椙山女学園大学, 人間関係学部, 教授 (70206415)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 文化人類学 / 親族研究 / 系譜 / 家族 / コンピュータ / イメージ処理 / データベース / 連帯社会 |
研究概要 |
本研究の目的は、文化人類学的なフィールドワークによって得られる多様なデータをパーソナルコンピュータを用いて現地で一次処理するための支援ツールを開発することにある。文化人類学が伝統的に研究対象としてきた社会では親族関係が社会の基本となっている。家族や親族、結婚に関する研究領域において人類学は多大な貢献を果たしてきた。人類学の調査で基本となるのは系譜をとることであり、人類学者は特定の人物(複数)を中心に系譜関係をノートに書き取り、村なら村人全員の関係を理解しようと努める。しかし、一枚のノートや紙切れにすべてを書き記すというのは困難である。全体を把握することが不可能に近いというだけではなく、系譜関係を見る視点が特定の人物により固定し、現実の社会関係を反映するような形で系譜関係を自由自在に見ることができない。本研究では家族・親族領域の調査資料を調査地において処理し、後の分析に有効に使用できるデータベース構造をもとにした調査ツールの開発をめざした。名前と人間関係を入力することで系譜関係がイメージとして把握でき、それを個人情報や家族構成の情報と連続させることで、調査社会の理解を促進かつ深めることが可能となるような調査ツールの開発をめざした。そして、家族・親族データについて、調査ツールを発展させた3次元のイメージ処理が可能な分析ツールを開発した。これは既製のデータベースソフトファイルメーカー・プロを利用したツールで、データベース構造とグラフィカルな表示を改良し、その検索ルーチンに関しても一段の工夫を加えた。最終的な微調整を施した後一般に公開する。
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