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平安時代和歌資料における特殊語彙抽出についての計量的研究と利用ツールの公開

研究課題

研究課題/領域番号 10111204
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関千葉大学

研究代表者

近藤 みゆき  千葉大学, 文学部, 助教授 (80205567)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード古今和歌集 / 歌語 / nグラム統計処理 / ジェンダー / 類歌
研究概要

本研究では、平安和歌の表現研究の一環として、和歌表現・和歌語彙におけるジェンダー性の分析というテーマに着手した。和歌という表現形式の特質の一つに、それが詠歌主体の性-男性の歌であるのか、女性の歌であるのか-を大きく反映する文学形態であるということがある。折口信夫以来、多くの論や研究の続いている「女歌」論は、この問題を扱った研究を代表するものだが、そうした文芸論・文学論とあわせて、性差が、語彙や用語にどう現れているのか、具体的・数量的に明らかにしていく研究が一方で必要である。本研究では、「女歌」論が集中してきた恋歌だけではなく、四季歌など和歌全般に範囲を広げ、かつ大量データ処理の可能な計算機の利点を生かして、男の歌と女の歌の用語を計量的に比較し、平安和歌における、男性的な言葉の型・女性的な言葉の型を明らかにすることを目指した。ジェンダー性をもった和歌表現を抽出する分析の対象は、平安時代に成立した第一番目の勅撰和歌集『古今和歌集』とした。まずこれを機械可読形式にデータ化し、あわせて詠作者の性別を示すタグを付した。そして、本研究の最も新しい点として、和歌表現の計量分析のために、シャノンの情報理論であるnグラム統計処理と、それを日本語分析に応用した京都大学の長尾真・森信介(現IBM基礎研究所)両氏の開発した日本語語句の自動抽出プログラムを導入した。長尾・森プログラムは現代語分析に用いられたことはあるが、古典語分析、特に和歌表現分析に応用したのは本研究が最初の試みである。その結果、男性歌・女性歌から、それぞれ特有の文字列を、簡便かつ網羅的に抽出することに成功した。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 和歌文学会論集編集委員会: "歌ことばの歴史" 笠間書院, 263 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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