研究課題/領域番号 |
10111233
|
研究種目 |
特定領域研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 帝塚山大学 |
研究代表者 |
川口 洋 帝塚山大学, 経営情報学部, 助教授 (80224749)
|
研究分担者 |
森下 淳也 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (20182230)
日置 慎治 帝塚山大学, 経営情報学部, 助教授 (70238252)
上原 邦彦 帝塚山大学, 経営情報学部, 教授 (10232779)
|
研究期間 (年度) |
1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | 画像データベース / インターネット / ニューラルネット / 古文書文字認識 / 宗門改帳 / 人口 / 江戸時代 |
研究概要 |
本研究では、「宗門改帳(しゆうもんあらためちょう)」と総称される江戸時代に和紙に筆墨を用いて作成された古文書史料から人口学的指標を算出する研究過程をできる限り自動化するために、「江戸時代における人口分析システム」を構築を目指している。本年度は、システムを研究者間で共同利用できる研究環境を整備するとともに、古文書文字の自動認識に関する実験を継続した。さらに、分散化に向けての基礎的研究をおこなった。 まず、「宗門改帳」古文書画像データベースと人口分析プログラムから構成される「江戸時代における人口分析システム」をインターネット上に構築し、研究者が活用できるような環境を整えた。本システムには、18世紀から19世紀の陸奥国会津郡小松川村、鴇巣村、石伏村、および陸奥国大沼郡桑原村における延べ約4万5千人の個人情報、約1万世帯の世帯情報が蓄積されており、60項目にのぼる人口学的指標をグラフ表示することができる。本システムを用いて、会津地方における人口分析を行い、論文を作成した。 文字認識については、年齢を表記した16種類の文字を各200字採字して、ニューラルネットを用いて80字づつ学習させ、残りの未学習文字の認識率を求めた。認識率は92%に達した。さらに、シミュレーテッド・アニーリングに関する文献研究を行い、認識率の向上に向けて基礎的構想を討論した。 分散化については、次年度に向けて、必要な機器、ネットワーク通信プログラムなどについて情報を収集して、基礎的構想を作成した。
|