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三次元形状計測を用いた考古遺物の形状比較法の研究(4)

研究課題

研究課題/領域番号 10111246
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関(財)元興寺文化財研究所

研究代表者

塚本 敏夫  (財)元興寺文化財研究所, 保存科学センター, 主任研究員 (30241269)

研究分担者 森下 章司  京都大学, 大学院文学研究科, 助手 (00210162)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード三次元形状計測 / 考古学 / X線CT / 型鍛造 / 衝角付冑
研究概要

本研究では、研究対象を錆により原形がわかり難くなる鉄製考古遺物とし、鉄製品の中でも同じ鋳型で製作した際に同范関係がはっきりわかる鋳造品ではなく、鉄を打ち出して成形する鍛造品のうち、古墳時代中期に大陸から導入されたと推定される金型を使用して鍛造したと考えられている型鍛造品に焦点を絞って、三次元計測による表面データとX線CTの三次元データの合成比較を行い、現状では類似品としか定量的に評価できなかった型鍛造品の定量的な立体形状比較法を確立することを目的とした。研究対象鉄器として鍛造鉄器のうち型鍛造製品と思われ、同一規格製品と思われる製品が多数あり、比較し易い古墳時代中期の衝角付冑の衝角部を計測・研究対象とした。その結果、特定の部位での立体比較では同一型で製作されたと思われる製品の注出ができた。(但し、全体ではばらつきが認められた。これは製品が型鍛造後に裁断を行い整形するため、全体での形状比較ではその判定ができないためである。)今後は部分的な立体形状比較を行うことにより、従来の研究方法では成し得なかった鍛造製品の同一製作工房や同一製作工人の同定が可能となり、より正確な生産・流通の解明や政治体制の復元、さらに、鉄製品での新しい研究領域の開発の可能性を探ることができ、考古学的研究の進展に貢献することが期待される。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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