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日本犬と弥生豚を中心とする在来家畜の渡来と系統に関する考古学的,分子遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10115101
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

石黒 直隆  帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (00109521)

研究分担者 本郷 一美  京都大学, 霊長類研究所, 助手 (20303919)
松井 章  奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 主任研究官 (20157225)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードミトコンドリア / DNA / PCR / 考古学 / ハプロタイプ
研究概要

本研究では縄文と弥生の両時代の遺跡から出土する動物遺存体の中で形態的特徴が大きく変化する家畜(犬とブタ・イノシシ)に着目し、動物遺存体に残存する遺伝子を分離・増幅して古代家畜の遺伝的特徴を解析した。平成10年度は以下の成績を得た。
1) 日本の古代犬とカナダの古代犬との遺伝的な違い:縄文時代晩期からオホーツク文化期にかけ、ハプロタイプM5型とM10型に属する古代犬が関東から北海道およびオホーツク海沿岸に広く分布していることを明らかにした。この成果を1998年8月にカナダ・ビクトリア大学で開催された8th International Congress of the International Council for Archaeozoology(ICAZ'98)で発表し、カナダの古代犬と比較したところ遺伝的には大きく異なっていた。
2) 現生のブタ・イノシシのミトコンドリアDNA(mtDNA)のデータベースの構築と古代ブタ・イノシシの遺伝的特徴:古代ブタ・イノシシの遺伝的な違いを検索する前に現生イノシシおよびブタについてmtDNAのデータベースをつくり古代ブタ判定の基礎資料とした。これまでに日本イノシシ(59頭)、琉球イノシシ(13).ヨーロッパイノシシ(3頭)、東洋および日本在来ブタ(12頭)、西洋ブタ(8頭)の計95頭からDNAを分離し、mtDNAのDループ(1044-bp)とcytb(1140-bp)領域の塩基配列を決定しデータベースを構築した。また、縄文時代(鳥浜遺跡、石山貝塚)や弥生時代(大分・下郡遺跡、朝日遺跡)の遺跡より出土する古代ブタ・イノシシの骨から残存する遺伝子を分離・増幅して現生動物と比較した。その結果、増幅率は低かったが、現生ブタ・イノシシと同じ配列を示す古代家畜の存在を明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Naohiko Okumura: "Genetic variation of the mitochondrial DNA cytochrome b region in Japanese native dog breeds(Canis familiaris)." Zoological Science. 15. 699-701 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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