研究課題/領域番号 |
10115103
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
HUDSON Mark 筑波大学, 歴史・人類学系(人文学類), 外国人教師 (20284052)
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研究分担者 |
WALTER Edwar 天理大学, 文学部, 教授 (70258185)
置田 雅昭 天理大学, 文学部, 教授 (50248176)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 種子島 / 沖縄 / 先史時代 / 遺跡探査 / ナガラ原東遺跡 |
研究概要 |
去年発掘された種子島の小浜遺跡の人骨の炭素・窒素安定同位体および加速器質量分析器による放射性炭素年代測定を行なった。安定同位体では近世の西表島の資料と非常に近い結果が出って、年代測定では次の通り新しい年代が出た:小浜-1 2号人骨 355yBP;小浜-2 3号人骨495yBP;小浜-3不明(1) 437yBP:小浜-4不明(2) 423yBP。考古学的な状況からこの様な新しい年代は少し考え難いが、小浜の人骨が古墳時代のものかどうかについてはまだ再検討が必要である。このため、最初予定した小浜遺跡の遺跡探査を止め、本研究が問題としている琉球列島北・中部の古墳時代相当期の別の遺跡を探した。 7月10日から12日から熊本大学が発掘された沖縄県伊江村ナガラ東遺跡でレーダー探査と電気探査を行った。レーダー・電気探査はともに、探査範囲の南西革と北東側で対照的な違いがあることを示している。南西のこうした状況は、分布調査で判明した貝の散布範囲とよく一致する。この探査が沖縄では始めての遺跡探査だと思われ、砂丘が広く分布している琉球列島の考古学に遺跡探査の重要性を証明した。なお、ナガラ東遺跡の性格についてはまだ不明な点が多いが、コメが出土されたため、99年度の熊本大学の発掘では探査の結果を参考しながら、興味深い成果を期待している。ただし、今回の遺跡探査の結果からみると、ナガラ東遺跡は大きいな農耕集落と思わないようである。
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