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中国古人骨の顎顔面形態、歯の形質、歯科疾患から見た日本人の起源

研究課題

研究課題/領域番号 10115215
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関鹿児島大学

研究代表者

坂下 玲子  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (40221999)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード中国人 / 古人骨 / 日本人 / 顎顔面形態 / 歯科疾患
研究概要

本研究は、中国を中心としたアジア大陸東部の古人骨集団の顎顔面形態、歯の形質、歯科疾患を日本人の標本と比較することにより、日本人の起源に関しての有効な情報を得ることを目的としている。平成10年度は、蓄積されてきた日本の縄文時代、弥生時代、古墳時代、鎌倉室町時代、江戸時代、明治時代の18標本群1017体、中国大陸の東北部、内蒙古、山東省、河北省、山西省、〓西省、青海省、朝鮮半島、台湾などの30標本群1637体の頭骨について、頭蓋および顎骨の直接計測値、X線規格写真(セファロ)計測値、歯冠近遠心径・頬舌径、歯の形質、歯科疾患のデータセットの整備を行い基礎集計を行った。グラベラ周辺部の形態に関しては、中国人の各群ではあまり差がみられなかったが日本人の標本においては時代および地域による差がみられるように感じた。そこで新たにX線規格写真上に計測点を設定し数量化を試みた。日本人の標本集団に関しては、グラベラ部が突出している縄文時代および九州南部のものと、グラベラ部が平坦な弥生時代および九州・本州の古墳時代のもの、その中間である本州中世および近世のものにわかれた。中国標本群は平坦なグループに分類された。またグラベラ部の形態が前頭洞の発達の程度に影響を受けることが示された。このことは従来から言われていた縄文人と弥生人の特徴と一致し、これらの違いは遺伝的な違いと解釈することも可能であろうが、各集団がおかれた環境の影響を今後検討してみることが必要だと考えられた。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Inoue, N., Sakashita, R., Molleson, T.I.: "Comparative study of tooth-to-denture base discrepancy and dental caries in Japanese, British, and Chinese skeletal remains." Anthropol. Sci.106(Supple). 67-84 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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