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パルサー天体観測用計算機バス規格高精度時計ボードの製作

研究課題

研究課題/領域番号 10117213
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関神奈川大学

研究代表者

田村 忠久  神奈川大学, 工学部, 助手 (90271361)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードパルサー観測 / GPS時計 / VME規格 / ガンマ線
研究概要

チェレンコフ望遠鏡でのエネルギー閾値が50GeV付近まで下がってくると、γ線パルサーのパルス放射が検出される可能性がある。数カ月に渡るパルサー観測では時刻記録用の時計は10^<-9>より高精度でなければならない。本研究では、現行の時計システムを整備しVME規格の高精度時刻記録用ボードを設計、製作した。γ線パルサーのパルス成分のカットオフが現れると思われる数10GeV領域のγ線観測は、現在のところ地上の解像型チェレンコフ望遠鏡が唯一の手段であり、この観測が世界初のパルス放射限界の検出となる可能性がある。CANGAROOではγ線を検出したPSR1706-44、Crab、Velaに加えて、大口径、高解像度である次期望遠鏡が建設され、また国立天文台がハワイ島に建設した「すばる」望遠鏡をチェレンコフ観測に利用する計画でも、観測可能なパルサー天体が増えることが期待される。このような計画に合わせてGPSシステムを利用した高精度時刻ボードの回路基板を複数製作した。このボードはCANGAROOの3.8m鏡、7m鏡だけでなく、将来のマルチ望遠鏡システムでも利用可能である。本研究では、パルサー天体観測のための時計システムとして、CANGROO現行の3.8m望遠鏡で用いている(1)水晶時計+CAMAC読み込みモジュールと、(2)CAMAC時刻補正モジュールと、(3)GPS受信器の、(1)〜(3)を一つにした計算機バス規格のボードに組み込んだ。計算機バスとしては標準化の進んでいるVME規格を採用した。時刻表示についても、VME規格のフロントパネル2幅に納めた。水晶発信器のクロックも、周期解析での時刻補正の簡便さを考えると、できれば4×10^<-11>(1カ月)の精度、安定度を有するRb原子発信器を採用することが望ましいため、将来Rb原子発信器を外部入力として接続できるような設計にし、内部クロックとしても常温で10^<-9>の精度を持つ恒温槽付き水晶発信器を実装した。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tanimori, T.et al.: "Discovery of TeV Gamma Rays from SN1006 : Further Evidence for the Supernova Remnant Origin of Cosmic Rays" Astrophysical Journal Letters. 497. L25-L28 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Tanimori, T.et al.: "Detection of Gamma Rays of up to 50 TeV from the Crab Nebula" Astrophysical Journal Letters. 492. L33-L36 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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