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ハイペロン物質相と熱い中性子星

研究課題

研究課題/領域番号 10119201
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関岩手大学

研究代表者

高塚 龍之  岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (50043427)

研究分担者 西崎 滋  岩手大学, 人文社会科学部, 助教授 (60198455)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードハイペロン物質 / 中性子星コア / ハイペロン有効相互作用 / 中性子星の冷却 / ハイペロン超流動
研究概要

中性子星コアの高密度領域で存在しうるハイペロン物質の問題については相互作用の不確かさもあってなかなか現実的課題とはなって来なかった。しかし,最近では,中性子星の冷却問題に重要な役割をもつこと,ハイペロン-核子(Y-N),ハイペロン-ハイペロン(Y-Y)相互作用についての知見が増えていること,等を背景としてハイペロン物質への関心が急速に高まっている。本研究では(1)Y-N,Y-Y相互作用の今日的知見を生かしつつ,ハイペロン物質の現実的計算に適用しうる有効相互作用Vを構成すること,(2)ハイペロン物質相に於ける超流動の可能性を検討し,冷却問題への効果を調べること,及び(3)熱い場合を含むハイペロン物質相の計算(エネルギー,組成)を行い,この相が通常の冷たい中性子星や誕生時の熱い中性子星に及ぼす効果(状態方程式や熱的進化等)を議論すること,を課題としている。以下に研究成果の現状を述べる。
(1)について: 中性子物質にαの割合でハイペロンが混在した系を対象にG行列計算を行い,密度ρと混在度αに依存するY-N, Y-Y有効相互作用V(r;ρ,α)をハイペロン毎に構成する。Λハイペロンについてはほぼ結果を得ており,現在Σについて計算を進行中である。Λは核子よりもずっと大きい有効質量をもつこと(mΛ^^*〜0.8,m,mN^^*〜0.6)等,G行列計算結果の分析は既に日本物理学会にて報告している(′98秋の分科会)。
(2)について: 現実的Λ-Λ相互作用を選び,また,(1)で得られたρ,α依存の現実的mΛ^^*を用いて,^1S_0対相関によるΛ-超流動を検討した。その結果,Λ-超流動は可能であること,中性子星の限定された密度域(ρ〜(2-4.5)ρ_0,ρ_0は核密度)で存在すること,を明らかにした(国際シンポジウム「Physics of Hadrons and Nuclei」'98.12.14-17於東京,及び,APCTPワークショップ「Strangeness Nuclear Physics」'99.2.19-23於ソウル,にて報告)。
(3)について: (1)の進行状況と連動しており,今年度前半期に遂行する計画である。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Takatsuka: "Critical Mass of Neutron Stars Constrained by Evolution" "Neutron Stars and Pulsars" (Universal Academy Press,INC). 115-119 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] T.Takatsuka: "Λ-Hyperon Superfluidity in Neutron Star Cores" Proc.of Int.Sym.on"Physics of Hadrons and Nuclei," Dec.14-17,1998,Tokyo(Nuclear Physics A). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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