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ウィグナー結晶のトンネル現象

研究課題

研究課題/領域番号 10120205
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

河野 公俊  東京大学, 物性研究所, 助教授 (30153480)

研究分担者 白濱 圭也  東京大学, 物性研究所, 助手 (70251486)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード液体ヘリウム3 / 超流動 / A相 / B相 / 2次元電子系 / ウィグナー結晶 / 量子液体
研究概要

超流動ヘリウム3表面上のウィグナー結晶の伝導度測定に関して、研究の進展があった。
ウィグナー結晶が形成されるとヘリウム液面に周期的な凸凹が現われ、その運動が誘起する液体内部の流れの影響を受けて、ウィグナー結晶の伝導度が決まることが分かっている。したがって超流動状態に転移すると液体内部に励起される準粒子数の急激な減少に対応する伝導度の上昇が観測される。この準粒子数は超流動エネルギーギャップの構造によって大きく変化することが予想される。特に、ギャップが異方的な場合には、異方性軸がどちらの方向を向いているかによって、伝導度に定量的な差が現われることが期待される。
超流動ヘリウム3にはA相と呼ばれる異方的なエネルギーギャップをもつ状態が知られている。A相ではギャップがゼロとなる点(ノード)がフェルミ面の極の位置に現われることが知られている。ノード近傍の運動量を持つ準粒子が多く励起されることが期待される。
今年度、超流動ヘリウム3に磁場を加えることで、超流動ヘリウム3A相を実現し、その上でのウィグナー結晶の伝導度の測定に成功した。その解析結果から、ノードの向きが液面に垂直であることがあきらかになった。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Shirahama: "Conductivity of the Wigner Solid on the Free Surface of Superfluid ^3He-B" J.Low Temp.Phys.110. 179-184 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Yu.P.Monarkha: "Wigner Solid Dynamics on Normal and Superfluid ^3He" Physica B. 249-251. 636-639 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] O.I.Kirichek: "Plasma Resonance of the Wigner Solid on the Free Surface of Normal and Superfluid ^3He" J.Low Temp.Phys.113. 1103-1108 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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