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低温固相重合反応におけるトンネル効果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10120221
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

田川 精一  大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (80011203)

研究分担者 三木 美弥子  大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (10167661)
関 修平  大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (30273709)
誉田 義英  大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (40209333)
山本 幸男  大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (10029902)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードアセチレン / フェニルアセチレン / 放射線 / ポリアセチレン / パルスラジオリシス / ラジカル重合反応 / 低温固相重合反応 / 過渡吸収
研究概要

本年度はアクリロニトリ(AN)、メタクリロニトリル(MAN)、スチレン(St)の低温下重合反応の追跡を中心に行った。いずれの高分子単量体ともに、固体状態においてγ線を照射することでポリマーが生成し、どくにANおよびMANに関してはより低温において重合反応が効率良く進行する場合があることが確認された。しかも、AN,MANに関してはMMAとの二成分系の実験から後重合による影響はないことが確認され、低温固相中で反応が起こっていることが確認された。Stに関しては後重合が起こっている可能性が大変高いのだが、しかし、固相中においてもまた重合反応が進行しているのを支持する結果も得られている。低線量しか照射しない場合には、固相中で重合したと思われるポリマーの生成の比率が後重合によるものに対して大きくなっている。
溶媒中においてモノマーの結晶を析出させγ線を照射した場合において、その用いる溶媒により重合収率に変化が現れた。とくにアセトン、THFを溶媒に用いた場合ではモノマーの結晶は析出せずγ線を照射してもポリマーは得られなかった。溶媒からの二次効果による影響がないことからこのことは溶媒を変えることでモノマーの結晶系が変化し、重合収率の違いとなって現れたと思われる。つまり、低温固相重合反応が進行するにあたり、モノマーの立体構造が大変重要な因子となっていると思われる。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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