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超塑性材料における粒界拡散および格子拡散

研究課題

研究課題/領域番号 10122212
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

中嶋 英雄  大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (30134042)

研究分担者 ツムクライ T  大阪大学, 産業科学研究所, 助手
太田 健一  大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (10150351)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード超塑性 / アモルファス / 過冷却液体 / 拡散 / ジルコニウム合金 / パラジウム合金
研究概要

Zr基およびPd基金属ガラスは,100Kにも及ぶ広い過冷却液体領域を持っている。この新しいタイプのランダム構造を有する金属ガラスの構造緩和,ガラス遷移,結晶化過程は原子の拡散と密接に関係しているので,拡散の知識は金属ガラスの諸物性を理解する上できわめて重要である。しかしながら,原子の拡散に関する研究はきわめて少ないのが現状である。本研究では,Zr基およびPd基金属ガラスのアモルファス領域および過冷却液体領域における自己拡散係数を測定し,その拡散機構を明らかにすることを目的とした。
Zr_<55>Cu_<25>Al_<10>Ni_<10>金属ガラス中のNiの拡散係数およびPd_<40>Cu_<30>Ni_<10>P_<20>金属ガラス中のPdとNiの拡散係数を測定した結果,それらの温度依存性は1つのアレニウスの式で表わせないことがわかった。つまり,アモルファス領域ではアレニウスの直線性が存在するが,ガラス遷移温度を境にして過冷却液体領域における拡散係数は低温のアモルファス中の拡散係数の温度依存性の高温側への外挿値よりも大きくなる。このようなアレニウスプロットからの曲がりは過冷却液体領域での原子の拡散が集団運動によって起こっていると考えることによって説明した。我々は過冷却液体領域では,原子の配置のエントロピーと共にエンタルピーにも温度依存性があると考えてモデルを発展させた。その結果,集団運動に関係する原子数はエンタルピーの増大と共に減少することが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中嶋英雄: "Ni Tracer Diffusion in Bulk Metallic Glass Zr_<55>Al_<10>Ni_<10>Cu_2" Materials Science Forum. 304-306. 367-372 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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