研究課題/領域番号 |
10125207
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
柴崎 正勝 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (30112767)
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研究分担者 |
金井 求 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (20243264)
飯田 剛彦 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (40292958)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 触媒的不斉ヘック反応 / PI3キナーゼ阻害剤 / ワートマンニン / Tol-BINAP-パラジウム錯体 / 速度論的分割 / 相対配置 / 鈴木クロスカップリング / ワンポット触媒的不斉プロセス |
研究概要 |
触媒的不斉ヘック反応を鍵工程とする、PI3キナーゼ阻害剤ワートマンニンの不斉全合成を目的として研究を行った。その結果20mol%のTol-BINAP-パラジウム錯体の制御によりラセミ体原料の速度論的分割が高エナンチオ選択的に進行し、鍵中間体であるヘック反応成績体力96%eeで得られることを見出した。すなわち、ラセミ体原料を20mol%の酢酸パラジウム、40mol%のTol-BINAP、250mol%の炭酸カリウムの存在下、トルエン溶媒中100度で反応させることにより、分子内ヘック反応の進行した3環性鍵中間体が収率20%、96%ee、ジアステレオ選択性11:1で得られた。本反応は触媒的不斉ヘック反応を速度論的分割に応用したはじめての例であり、さらに相対配置までを高度に選択している点で評価される。今後、鈴木クロスカップリング反応と組み合わせて鈴木クロスカップリング-ヘックワンポット触媒的不斉プロセスの開発により、より高効率な合成法を確立すると同時に、ワートマンニンの全合成に向けて研究を続けていく予定である。
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