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海洋産ポリ環状エーテルの効率的骨格構築法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10125241
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関名城大学

研究代表者

森 裕二  名城大学, 薬学部, 助教授 (40121511)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードオキシラニルアニオン / ヘミブレベトキシンB / 6-エンド閉環反応 / 全合成 / 海洋天然毒 / ポリ環状エーテル
研究概要

赤潮やシガテラ中毒の原因毒として発見されたブレベトキシン、シガトキシン、マイトトキシンに代表されるポリ環状エーテル海産毒は、多数のエーテル環がトランス型で縮環した梯子状構造を有する特異な化学構造を持つとともに強力な神経毒作用を示す化合物である。本研究では、海洋産ポリ環状エーテル天然毒の実践的構築法の開発研究の一環としてヘミブレベトキシンBの合成研究を実施した。ヘミブレベトキシンBは赤潮原因毒のひとつとして単離された6-6-7-7員環からなる4環性(ABCD)のポリエーテル神経毒である。
1. ヘミブレベトキシンB合成のためのビルディングブロックの合成
A環ユニットはトリアセチルグルカールから9工程で調製した。B,C,D環合成に必要な3種類の光学活性エポキシスルホンは、光学活性置換基をもつビニルスルホンのエポキシ化および光学活性クロロメチルトリルスルホキシドとカルボニル化合物とのDarzen反応とスルホンへの酸化反応によって合成した。
2. ヘミブレベトキシンBの合成
A環ユニットから合成したトリフレートとエポキシスルホンから発生させたオキシラニルアニオンをカップリング後、6-エンド閉環反応を行ってAB環を合成した。B環側鎖をアルデヒドに変換後、エポキシスルホンとの反応、6-エンド閉環反応を繰り返して6-6-6員環システムを構築した。C環部の6員環を環拡大して6-6-7員環システムに変換後、7員環部にD環構築用のエポキシスルホンを連結し、6-エンド閉環、環拡大反応を繰り返し、ヘミブレベトキシンBの骨格となる6-6-7-7員環システムを効率良く合成した。最後にA環およびD環の側鎖部の変換を行い、ヘミブレベトキシンBの形式全合成を達成した。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yuji Mori: "Formal Total Synthesis of Hemibrevetoxin B by an Oxiranyl Anion Strategy" J.Org.Chem.63. 6200-6209 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Yuji Mori: "Synthesis of(6S, 7S, 9R, 10R)-6, 9-epoxynonadec-18-ene-7, 10-diol, a Marine Epoxy Lipid Isolated from the Brown Alga, Natheia anomala, by an Oxiranyl Anion Strategy" Tetrahedron Letters. 40. 731-734 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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