• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

オレフィン環化反応を機軸とする生物活性テルペノイドの全合成

研究課題

研究課題/領域番号 10125245
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関徳島文理大学

研究代表者

西沢 麦夫  徳島文理大学, 薬学部, 教授 (40137188)

研究分担者 高尾 裕子  徳島文理大学, 薬学部, 助手 (00279118)
今川 洋  徳島文理大学, 薬学部, 助手 (80279116)
杉原 多公道  徳島文理大学, 薬学部, 助教授 (40222054)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード水銀トリフラート / 生合成類似 / オレフィン環化反応 / タキソール / カチオン / 生合成中間体 / anti-Markovnikov / ステロイド生合成
研究概要

当グループが開発したオレフィン環化反応剤水銀トリフラートの特質を最大限に活用し,抗腫瘍性ジテルペン誘導体タキソールの合成研究を展開した.ホモゲラニルアセテートの環化反応により高収率高選択的なタキソールA環の合成に成功し,側鎖の導入,ついでC-3位ケトンと末端アルデヒド基で12員環合成を行った.かくて効率的に合成したビシクロ[9.3.l]ペンタデカトリエンの12員環のコンホメーション解析をCONFLEXのプログラムによって実行し,望ましいアップアップのコンホーマーを優先する基質を見いだした.光延反転により合成したトリエンの水銀トリフラートによる渡環反応の試みは,予想し得ない非常に珍しい転位反応-渡環反応生成物を与え,その反応機構の解析を行いTetrahedronLetters誌に発表した.引き続いて,12員環カチオンのコンホメーション解析を行い,カチオンの制御によるルートでのタキサン骨格構築に向けて前進している.
一方,エポキシスクワレンの環化反応の中間体である二環性トリテルペンアルコールを水銀トリフラートによる環化反応で合成し,これからステロイド生合成の中間体に相当するカチオンを発生させる.その行く先を徹底して追跡し,X線解析を用いてカチオンの命運を見定めることにより,オキシドスクワレンの環化反応の残された謎に挑む研究を展開してきた.その結果,C環形成に際して,まず生成する6/6/5の三環性カチオンが酵素のない条件でも生合成同様に選択的に生じることを示し,従来6/5トランスは不利であるという迷信を打破した.ついで,六員環C環へのanti-Markovnikov環拡大が酵素なしに起こるかどうかに挑み,ある特殊な条件下にはこれが可能であることを見いだした.

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 西沢麦夫 他: "Unexpected Rearrangement During Biomimetic Entry Toward a Taxane Skeleton." Tetrahedron Lett.39・5. 389-392 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 西沢麦夫 他: "Synthesis of a Bicyclic Cation Related to Sterol Biosynthesis and Its Chemical Destiny,PartI." Synlett. 1. 76-78 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 西沢麦夫 他: "Synthesis of a Bicyclic Cation Related to Sterol Biosynthesis and Its Chemical Destiny,PartII." Synlett. 1. 79-80 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 西沢麦夫 他: "Intramolecular Oxymercuration with Mercuric Triflate." Chem.Pharm.Bull. 46・8. 1341-1342 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 西沢麦夫 他: "Novel Mercuric Triflate-Catalyzed Condensation of Ketones and Homoallyl Alcohols." Tetrahedron Lett.40・6. 1153-1156 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi