研究課題/領域番号 |
10126232
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
増田 俊夫 京都大学, 工学研究科, 教授 (60026276)
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研究分担者 |
野村 亮二 京都大学, 工学研究科, 助手 (40242317)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 立体規則性重合 / 光学活性 / らせん高分子 / アセチレン / プロピオール酸エステル / ジフェニルアセチレン / 遷移金属触媒 / 光学分割膜 |
研究概要 |
本年度は、置換ポリアセチレンを基本骨格とする新規らせんポリマーの設計、合成および機能開発を主な目的として検討を行った。具体的には、光学活性な置換基をもつポリ(プロピオール酸エステル)とポリ(ジフェニルアセチレン)を合成し、その構造の解明と機能評価を行った。 プロピオール酸エステルの重合においては、種々の光学活性エステル基[(-)-Mcnthyl、(+)-Isomenthyl,、(-)-Myrtcnyl,、(-)-Myrtanyl、(-)-Citronellyl、(-)-2-methyl-1-butyl基]をもつモノマーを用いて検討した。いずれのモノマーからもRh触媒を用いることによって大きな旋光度と強いCD効果を示すポリマーが得られ、生成ポリマーがらせん構造を有していることが明らかになった。特筆すべきは、(-)-Menthyl基をもつポリマーのCD強度は、温度の上昇によってもほとんど変化しない点である。すなわち、本研究で得られたポリマーのらせん構造は、熱的に極めて安定であることが分かった。 ジフェニルアセチレンの重合においては、光学活性置換基として(-)-ピナニル基を含有するモノマーをTa触媒で重合することによって、極めて大きな旋光度とCD強度をもつポリマーが得られた。また、生成ポリマーは主鎖のキラリティーに基づき、光学分割膜としての特性を示すことを明らかにした。すなわち、生成ポリマーの自立膜はトリプトファンのR体を優先的に透過することが分かった。
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