研究課題/領域番号 |
10126259
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
冨永 敏弘 岡山理科大学, 工学部, 教授 (30131618)
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研究分担者 |
竹崎 誠 岡山理科大学, 工学部, 助手 (80301662)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ナノ粒子 / 白金 / 界面活性剤 / ポルフィリン / 拡散係数 / 蛍光寿命 |
研究概要 |
1. 界面活性剤保護白金ナノ粒子の調製とキャラクタリゼーション ドデシル-、テトラデシル-、ヘキサデシル-トリメチルアンモニウム塩化物を含む水溶液中で、塩化白金酸を水銀ランプで光照射することにより、界面活性剤保護白金ナノ粒子を調製した。電子顕微鏡(200kV TEM)観察から金属核のサイズを求め、溶液中での拡散係数の測定から保護層を含むサイズを求めた。これらの比較から金属核は界面活性剤の単分子層で保護されていることがわかった。 保護層の表面に吸着していると考えられる陰イオン性ポルフィリンの蛍光寿命は、保護層の界面活性剤の鎖長の減少とともに指数関数的に減少した。蛍光寿命の減少はポルフィリンの励起電子の白金核への移動によると考えられるが、この鎖長依存性は金電極表面の単分子層を横切る電子移動速度の鎖長依存性に比較すると小さいことがわかった。 2. 高分子配位子保護白金ナノ粒子の溶存状態 白金に対するポリビニルピロリドン(PVP)のモノマー換算のモル比Rが1,2.5,10,40のナノ粒子について、電子顕微鏡観察(200kV TEM)および溶液中での拡散係数の測定を行った。電子顕微鏡観察の結果、金属核の直径はRの値と特に相関はなく2.9-3.3nmであった。拡散係数から得られる半径は、R=5の粒子について水中で14-19nm、エタノール中で15-22nmとなり、これらと金属核半径との差はPVP保護層の厚みとしては大き過ぎ、粒子が集合していると考えられる。Rの値が異なる他の粒子についても同様の結果が得られた。
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