研究概要 |
平成8・9年度の研究を通じて得られた成果(調査フレイムの再構築,調査法の開発,調査の実施,調査結果の分析)を踏まえ,次のような計画を実行して,この研究の目的を達成した。 1) 生活支障の予測評価とマッピング: 生活支障の予測評価マップを導出する方法を開発し,事例研究を行った。予測評価した結果の表示には,行政境界を地域単位とするブロック図の他,等値線図(コンター・マップ)による表現も用いた。マッピングに用いる評価指標には,ライフラインの停止状況と世帯の生活形態(ライフラインへの依存性)を説明変数とし,生活支障の強さを計量的に予測した結果を用いた。予測係数の誘導には,平成8・9年度に1995年兵庫県南部地震の被災域で行った調査の結果を利用した。 2) 調査法の評価と改善: 平成8・9年度に行った調査に検討を加え,改善点を識別した。また,識別した問題点に対する改善方法の具体案を取りまとめた。おもに,アンケート(質問)の構成,調査オペレイション,データ処理(アンケート結果のディジタル・データ化),アンケートデータの分析方法(コンターマップの自動作成を含む)に注目して検討を進めた。 3) 成果の取りまとめ: 研究期間内に得られた成果の取りまとめを進めた。
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