研究課題/領域番号 |
10129221
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
箱嶋 敏雄 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (00164773)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | カリウムイオン / 配位結合 / 酸化還元 / 構造生物学 / 分子認識 |
研究概要 |
1) 多機能タンパク質HBP23の金属生物構造化学研究の成果: ヘム結合活性をもち、酸化ストレスの応答タンパク質であり、かつ、非レセプター型チロシンキナーゼc-Ablの阻害タンパク質である多機能蛋白質ラットHBP23(ヒトPAGのホモログ)の構造を2.6Aで構造決定した。2つの二量体間での2つのシステインの架橋による酸化還元機構、ヘムの結合部位、及び、c-AblのSH3の結合部位を構造から推定した。これらの成果をもとに、現在、論文作成中である(一部印刷中)。 2) マウスインターフェロン制御因子IRF-2/DNA複合体の金属生物構造化学研究の成果 IRF-2が繰り返し配列にタンデムに結合したこと複合体の結晶構造を2.2Aの高分解能で決定した。この転写因子は"winged HTH(helix-turn-helix)"に属するDNA結合モチーフをもつが、塩基の認識へリックスのカルボキシル末端には特徴的なヘアピン構造があり、金属イオンに配位していることが判明した。この金属イオンはカリウムイオンと同定されたが、検討の結果、このような金属イオン配位部位がDNAとの相互作用に用いられる共通モチーフであることがわかった。にこれらのことを論文にまとめた(投稿中)。
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