研究課題/領域番号 |
10131247
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
矢野 重信 奈良女子大学, 理学部, 教授 (60011186)
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研究分担者 |
市村 彰男 大阪市立大学, 理学部, 教授 (50047396)
三方 裕司 奈良女子大学, 理学部, 助手 (10252826)
棚瀬 知明 奈良女子大学, 理学部, 助教授 (50207156)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 構造規制電極 / クラスター / ルテニウム / SAM |
研究概要 |
1. 新規ヘムエリトリン類似骨格を持つRuあるいはFe多核錯体を電極上に配向制御して整列させ、酸化還元反応における電子移動過程の制御ならびに反応メカニズムの解明を目的として以下の検討を行った。 2. (1)ルテニウム二核錯体中の架橋酢酸と安息香酸との新規交換反応:[Ru_2(dhpta)(μ-O_2CCH_3)_2]^+中の架橋酢酸と安息香酸の交換反応を検討した。反応は12時間後に完了した。この結果は修飾電極上で同様な交換反応が起こる可能性を強く示すものである。(2)金電極に連結用の安息香酸ユニットをもつ、新しいジスルフィド化合物の合成:クラスターの金電極に連結用の配位子としてHS-(CH_2)_n-O-C_6H_4-CO_2Hの開発を行い、さらにそのジスルフィドÅiCH_3O_2-C_6H_4-O-(CH_2)_6-S-)_2を合成した。 (3) ジスルフィドの金電極への自己集積:ジスルフィドのエタノール溶液に金電極を浸し修飾電極を作成した。吸着量は還元的脱離法により見積もった。(4)架橋酢酸の置換反応による酸化還元活性なルテニウム二核錯体修飾電極の形成:メチルエステル化された修飾電極表面の安息香酸部を、NaOH溶液処理を行い安息香酸に変換した。この安息香酸部を[Ru_2(dhpta)(μ-O_2CCH_3)_2]^+の酢酸架橋部分との置換反応によりクラスター修飾電極を作成した。クラスターの連結をCV測定により確認した。 3. 本研究で開発した方法は酢酸架橋をもつ様々な多核錯体を金電極表面上に容易に吸着する一般的な手段として、SAMと錯体自身の機能性を調べるのに極めて有用なシステムであり、今後の発展が期待される。
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