研究課題/領域番号 |
10132212
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
小宮 三四郎 東京農工大学, 工学部, 教授 (00111667)
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研究分担者 |
小峰 伸之 東京農工大学, 工学部, 助手 (90302918)
平野 雅文 東京農工大学, 工学部, 講師 (70251585)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ルテニウム / C-H結合の活性化 / C-O結合の活性化 / オルト置換フェノール / 異性化 |
研究概要 |
最近8族金属錯体を用いた有機分子の活性化反応は精力的に行われているが、これらの反応の支配因子を分子レベルで解明した例は少ない。本研究では低原子価8族金属錯体の合成とそれらを用いた炭素-水素、炭素-酸素、酸素-水素結合などの切断反応に関する基礎的研究と合成反応への応用を目的とした。 1. 低原子価ルテニウム錯体による酸素ー水素、sp^3炭素ー水素結合の連続的活性化反応 我々はすでに低原子価ルテニウム錯体Ru(cod)(cot)またはRu(η^1:η^3-C_8H_<10>)(PMe_3)_3を用いたオルト置換フェノールの酸素-水素、sp^3炭素ー水素結合の連続的活性化反応を報告しているが(Organometallics,17,501(1998))、この反応ではフェノールの水酸基によりシクロオクタトリエン配位子をプロトン化し、(η^5-シクロオクタジエニル)ルテニウム錯体の形成が、ひきつづいて進行するsp^3炭素-水素結合の切断反応の鍵となっていることが明らかになった。また、これらの連続的活性化反応の生成物であるオキサルテナサイクル錯体のルテニウムー炭素結合には、一酸化炭素やアセチレンが室温で容易に挿入し、還元的脱離によりベンゾフラノンやベンゾピラン誘導体が得られることが明らかとなった。 2. 2-アリルフェノールの(Z)-選択的異性化反応 Ru(cod)(cot)とトリエチルホスフィンの組み合わせにより、2-アリルフェノールから2-プロペニルフェノールへの(Z)-選択的異性化反応の触媒となることが明らかとなった。このように本反応は熱力学的に不安定な生成物を与える触媒的異性化反応であり、興味深い。
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