研究課題/領域番号 |
10132227
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松原 誠二郎 京都大学, 工学研究科, 助教授 (90190496)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 亜鉛 / サマリウム / 立体選択的 / 炭素-炭素結合生成 / gem-ニ亜鉛種 |
研究概要 |
電子移動過程の立体制御に基づく反応制御に間する研究に関して以下の研究を行った。1)α-クロロアルキルスルフィドに対して二ヨウ化サマリウムを作用したところ熱的に安定な有機サマリウム種が得られた。このサマリウム種はConfigurtioanal Stableであることが明らかになった。この研究は、α-へテロ原子置換有機サマリウム反応剤に関する基礎研究であり、プロキラルなt近一ジョードアルカンとニョウ化サマリウムとの反応において、光学選択的に一方のヨウ素をサマリウムに変換し、光学活性α-へテロ原子置換有機サマリウムを調製する研究に展開している。2)亜鉛とgem-ジハロアルカンによるgem-ジメタル活性種の合成を明らかにし、この活性種はアルデヒドのアルキリデン化に有効であり、二塩化チタン共存下ではケトンのアルキリデン化に有効であることが明らかなった。また、α位にケイ素が置換したgem-二亜鉛種の調製とその反応を行い、ビニルシランをカルボニル化合物から調製する方法を開発した。このケイ素が置換したgem-二亜鉛種の二つ炭素-亜鉛結合を順次選択的に炭素-炭素結合に変換することができることを明らかにした。しかし、上記の成果において前者の有機サマリウム種の調製では、既に反応および活性種の性質に関しては明らかになった部分があるが、電子移動過程を制御する適切なルイス塩基の決定ができていない。この部分を明らかにする必要がある。後者の二亜鉛種においては、上記の成果に加えて、反応活性種の構造と性質を更に明らかにする必要がある。
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