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メカノケミストリー - フラーレン化学への応用

研究課題

研究課題/領域番号 10132231
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

小松 紘一  京都大学, 化学研究所, 教授 (70026243)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワードフラーレン / 高速振動粉砕法 / 固体反応 / 二量化 / He NMR / 環化付加反応 / 有機アジド / 求核付加反応
研究概要

1. 最も高濃度の反応場である固相において、化学反応の駆動力として従来用いられてきたエネルギーに代わって、反応系全体の高速振動粉砕に基づくメカノケミカルなエネルギーを利用し、フラーレンC_<60>を対象とする構造変換反応を試みた。特にHeを内包したフラーレンHe@C_<60>とKCNとの固体反応によって、極めて選択的にHeを内包した二量体、He@C_<120>が合成できることを見いだした。さらに他の試薬としてK_2CO_3、KOH、微少量のアルカリ金属類、および4-aminopyridineなどの有機固体塩基が有効であることを明らかにした。また、He@C_<60>を用いるC_<60>核のスクランブル実験により、二量化反応条件下にてC_<60>とC_<120>が解離平衡にあることを明らかにした。
2. 高速振動粉砕法を用いて4-aminopyridineの共存下、フラーレンC_<70>に対してC_<60>の付加反応に関する予備実験を行ない、ヘテロ二量体C_<130>の生成についての予備的知見を得た。
3. 高速振動粉砕法を用いてC_<60>と有機アジドとの反応を行ない、良好な収率で対応するC_<60>のトリアゾリン誘導体が生じること、さらに、tetraceneおよび9,10-dimethylantharaceneなどとの[4+2]付加環化反応において、液相反応では単離できない生成物が単離可能となることを見いだした。
4. 液相において、C_<60>とシリル保護したプロパルギルアルコールのアセチリドとの反応を鍵反応として極性官能基をもつC_<60>誘導体の合成を行ない、その水溶性について明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.Komatsu: "Mechanochemical Synthesis and Characterization of the Fullerene Dimer C_<120>" Journal of Organic Chemistry. 63. 9358-9366 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] K.Fujiwara: "Synthesis of a Propargyl Alcohol Having a C_<60> Cage,Its Trans-formation into C_<60> Derivatives with Polar Functional Groups." Tetrahedron. 54. 2049-2058 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] H.Okamura: "Solubility and Micellization Behavior of C_<60> Fullerenes with Two Well-Defined Polymer Arms." Macromolecules. 31. 1859-1865 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 小松 紘一: "ダンベル型フラーレン" 化学. 53(3). 14-16 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 小松 紘一: "フラーレン二量体C_<120>の合成と構造決定" 化学と工業. 51. 774-776 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 小松 紘一: "ダンベル型フラーレン二量体C_<120>の合成とX線結晶構造解析" 理学電機ジャーナル. 29. 3-8 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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