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格子酸素を利用する炭素-酸素結合生成反応

研究課題

研究課題/領域番号 10132245
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関広島大学

研究代表者

竹平 勝臣  広島大学, 工学部, 教授 (70294535)

研究分担者 浜川 聡  物質工学工業技術研究所, 研究員
宍戸 哲也  広島大学, 工学部, 助手 (80294536)
高木 謙  広島大学, 工学部, 助教授 (80116615)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード格子酸素 / 固体電解質 / 電気化学反応器 / メタン部分酸化 / メタンのCO_2改質 / 合成ガス / 固体晶析法 / ペロブスカイト
研究概要

低級炭化水素の化学原料化を目標にして,固体電解質イットリア安定化ジルコニア(YSZ)を用いる電気化学反応器(M1|YSZ|M2;M1:陽極,M2:陰極)を試作しYSZ中の格子酸素を強制的に移動させ,電極/YSZ/気相の三相界面に生成する活性酸素種(O_2^<2->,O_2^-,O^-等)による炭化水素の部分酸化について研究した。Au|YSZ|Agシステムを用いるとエタンからアセトアルデヒド,プロパンからアクリルアルデヒド,ブタンから2-ブタノンとメチルビニルケトン,イソブタンからメタアクロレインが効率よく生成した。さらにプロピレン,1-ブテン,イソブテン等の低級オレフィンは対応するα,β-不飽和アルデヒドまたはケトンに変換できる。Auは酸素の解離活性化能力がないにも拘らず酸化反応が進行し,また反応生成物の量は透過酸素量に比例することよりこれらの反応は透過した活性酸素種によるものであり,この電気化学反応装置の有効性が証明された。
次にこの透過した活性酸素をさらに有効利用するために,陽極にRh,Pdを用いたRh|YSZ|Ag,Pd|YSZ|Agシステムを作成しメタンの部分酸化による合成ガスの製造について研究した。陽極膜を薄くすることにより3次元の網目構造となりこの部分酸化の選択制が向上した。またRh,Pdの役割を解明した。
その他固相晶析法によりNiあるいは二元金属Ni-Cu,Fe,Coをペロブスカイト担体(CaTiO_3,BaTiO_3,SrTiO_3)に担持させた触媒を調製し,メタンのCO_2リフォーミングによる合成ガスの製造について研究した。その結果,転化率,選択制,触媒の耐久性いずれの点においても従来の触媒系を凌駕しうる活性を有することが明かとなった。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 竹平勝臣: "Synthesis Gas Production in Methane Conversion Using the Pd Yttria Stabilized Zirconia|Ag Electrochemical Membrane Reactor" Catal.Lett.52. 191-197 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 竹平勝臣: "Sustainable Ni Catalysts Prepared by SPC Method for CO_2 Reforming of CH_4" Stud.Surf.Sci.Catal.119. 783-788 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 竹平勝臣: "Electrochemical Oxidation of Propene to Acrylaldehyde with an Yttria Stabilized Zirconia Coating Membrane Reactor" Electrochem.and Solid State Lett.1. 220-221 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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